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任天堂とソニーが米国での保証規定を更新 FTCの「はがすと保証は無効」シールへの警告を受けてか
ソニーは「はがすと保証は無効」とするシールについて見直し、シールだけを理由に保証サービス提供の拒否はしないと明言。
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任天堂とソニーが、米国(ソニーはカナダも含む)におけるゲーム機の保証規定を更新しました。4月に米連邦取引委員会(FTC)が発した、修理保証に関する警告の影響が考えられます(関連記事)。
任天堂の保証規定には、更新前は「非公認機器を使用していた場合は保証の対象外」と記されていました。現在は「使用していた非公認機器から損傷を受けた場合は保証の対象外」に変更。微妙な違いではありますが、非公認機器を使用していただけで保証が失われることがなくなったととれます。
ソニーは任天堂と同様の文言を記すとともに、FTCが違法と裁定していた「はがすと保証は無効」とするシールの見直しを示しました。あらためて「分解および、正規のサービススタッフ以外が手を入れたことによる損傷は保証の対象外」としたうえで、「シールが損なわれていることだけを理由に、保証サービスの提供を拒否しない」と明言しています。
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両社の措置は、企業がユーザーへ正規部品の使用を強制することを禁ずる「Magnuson-Moss Warranty Act(マグナソン・モス保証法)」違反として、FTCが指摘している問題への対策とみられます。
(沓澤真二)
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既に一部の詐欺業者などを訴訟しています。
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