コラム
「時計に目を向けた瞬間、秒針の動きが遅く見える現象」には、中二病っぽい名前がある
この現象を知っているのは俺だけじゃなかった……だと!?
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時計に目を向けた瞬間、ちょっとだけ秒針の動きが遅く見える―― そんな現象に心当たりはありませんか?
あの現象は、自分の周囲だけ時空が狂ってしまうことで起こるもの……ではありませんが、科学の世界では「クロノスタシス(Chronostasis)」という名前で呼ばれています。中二病を発症しそうなかっこよさ。
「時計に目を向けた瞬間、秒針の動きが遅く見える現象」には、中二病っぽい名前がある
「クロノスタシス(Chronostasis)」はギリシア語で時間を表す「chrono」、持続を意味する「stasis」を組み合わせた言葉。アナログ時計を見た直後だけ、秒針の動きを遅く感じてしまう錯覚を意味します。
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原因として考えられているのは、目を動かした際に視界がぶれないように調整する脳のはたらき。目から得た視覚情報を認識しやすいように処理する影響で、実際の時間と感覚的な時間に小さなズレが生じてしまうというわけです。
ロンドン大学・Kielan Yarrow氏らの論文によれば、「クロノスタシスは目を動かすたびに起こる」とのこと。時計のように時間の流れを客観的に示すアイテムがないと気付きにくいだけで、実際にはかなり身近な現象のようです。
ちなみに、「聴覚的クロノスタシス」という現象も存在。こちらは片耳で聞いていた音が突然、反対側から聞こえてきた場合に起こるとか。
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