エースコック「わかめラーメン」が35周年記念でわかめを3.5倍に増量する暴挙　担当者に企画意図聞いた

　エースコックの定番カップ麺「わかめラーメン ごま・しょうゆ」「わかめラーメン ごま・みそ」が35周年。これを祝して6月11日発売分から、わかめの量が3.5倍に増量中です。

　「驚き＆やりすぎ」をテーマにしたブランド「EDGE」との初コラボにより実現した今回の増量企画。発売されるや、Twitterでは「わかめを箸で持ち上げてもわかめしか見えない」「もう、わかめラーメンっていうか、わかめです」と、わかめと麺の主従逆転に脱帽する声や、「背脂とかより断然健康的でいいわ（笑）」と通常のデカ盛りメニューに比べてヘルシーな点を称賛する声が多数上がっています。

　ねとらぼ編集部でも3.5倍わかめラーメンを作ってみました。

　いつも通り、かやく（わかめ、ごま、コーン）を麺の上に開けて、お湯をそそぎ、3分間待ちます。わかめは乾燥した状態では「少し多いかな？」くらいの印象ですが、3分後に目測を誤っていたことに気付かされます。完成したカップ麺のフタを開けると、視界には一面の深緑が広がりました。

　恐る恐るわかめを箸で持ち上げると、上述のTwitterコメント通り「持ち上げてもわかめしか見えない」……！　なんとか麺までたどりついてもわかめがたっぷりとあるため、トッピングとしてわかめを楽しむというよりも、わかめと麺を1対1の割合いで食べている気持ちになってきます。でもこれ、食べごたえあってナイスです。

　おいしかったので、エースコックの商品担当者に3.5倍にしようと決めたいきさつについて聞いてみました。

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――なぜわかめを3.5倍にしようと考えたのでしょうか？

エースコック：2018年6月でわかめラーメンが35周年となります。この年を盛り上げる商品を作りたいと考え、35周年にちなんで3.5倍にしました。

――（そのまんまの理由だった……！）ちなみに企画はいつごろからあたためていたのでしょうか？

エースコック：2017年春より企画がスタートしました。「わかめラーメン」はロングセラー商品として愛されてきましたが「新規ユーザーの獲得」「ブランドの若返り」という課題を抱えておりました。10代～20代の若年ユーザーに刺さる「EDGE」ブランドを活用する事で、課題の解決と話題喚起を狙いました。

――購入者からはどのような反応が届いてますか。

エースコック：お客様相談室へ取扱い店舗の問い合わせが寄せられております。

――「わかめラーメン」は2017年11月～2018年1月に機材トラブルで出荷停止になっていましたが（関連記事）、復活してうれしかったです。復活後も味に変わりはないのでしょうか？

エースコック：休売商品に関しまして、お客様ならびにお取引先様には多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。販売再開後も安全、安心な商品として休売前からの変わらないおいしさをお届けさせていただいております。

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　担当者によると、企画は1年以上前の2017年春からスタートしていたとのこと。35周年に向けて、綿密に計算された企画だったのですね……！　機材トラブルによる約3カ月の休売を乗り越え、35周年記念に間に合って本当に良かった。

　筆者は普段からわかめラーメンに乾燥わかめをちょい足しするほどのわかめ好きなので、今回の3.5倍には大満足。次はぜひ40周年に4倍のわかめでお祝いしたいところです。わかめラーメンさん、今後ともよろしくお願いします。