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「それ流すの~? 」 まじめな相談も流しちゃう「ソレナガスクジラ」と流せないカニの漫画が深い(2/2 ページ)

なんか、気持ちがざわざわするぞ。

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 その後、作者のけんさんが「予想以上に好評だったので続編漫画描きました」と、人気の高いいいカニのスピンオフ(?)の「いいカニ冒険記」を早速公開しました。仕事早い!

 続きでは、適当なことばかり言うソレナガスクジラの対応に怒ったいいカニが男性を探しに行きます。さて、どこに行けばいいのかあてがない……「そうだ、あの人なら知ってるかも!」。どうやらカニは、頼りになりそうな人を思い出したようです。

カニの冒険が始まる

 いいカニが向かったのはひげの生えている亀のおじいさんのところでした。確かに何でも知ってそうな雰囲気! 男性は亀のおじいさんのところにも相談に来ていたことが分かります。しかしおじいさんは「わしは長期的にみると大したことないよとしか言わない」と寿命が長いカメならではの結論。男性はまた別のところに相談にしに行ったといいます。

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 サルの長老やフクロウ博士を経て、男性がさらに別のところに相談にいったことが判明。そして「相談したい人が最後に辿り着くところ」へとようやく到着するのでした。それは、幹が顔みたいになっている大樹。男性を発見し、いいカニは「おい、人間! お前とうとう追い詰めたぞ!」と呼びかけます。道中苦労したのか若干強めのキャラになっていますね。

亀のおじいさんのところにも彼氏さんは相談に来ていた
彼氏さんはいろいろな識者に相談しているみたい
やっと彼氏さんを発見したいいカニ

 男性の誤解を解いてあげたいいカニ。「な~んだ、勘違いだったのか~。良かった~。ごめんね、早とちりして」と男性が去って行くと、大樹も「ワシからもありがとう。困っておったよ」と感謝されます。相談されても、「別に地球規模で考えたら、大したことじゃない」くらいしか言えないという大樹。スケールでかすぎる。

大樹も困っていたんだね

 「別に相談されても、みんな解決したりはしないんだね」とちょっとがっかりしたふうないいカニ。大樹は「見た目でいろんなことを知ってそうと思われるだけで、そんなことはないからの」と、大樹もひげの生えた亀も相談されて困っていることを打ち明けます。

識者だと思われていたけれど、みんな困ってたみたい

 帰路につきながら、いいカニは今まで会ってきたひげの生えた亀、サルの長老やフクロウ博士のことを思い出し、「みんな大変だったのかな」と思い返します。そして、思い出します、「クジラはどうなんだろ」と。

今まで会った長老たちにに思いを馳せるいいカニ

 「昔はあのクジラが一番まじめに相談に乗っていたんだよ」と、ヒゲの生えた亀はいいカニに意外なことを教えてくれます。「我々は見た目から相談を受けやすい。はじめはみんな本心から応えようとしていた。しかし、悩みというのはすべてを解決するのは不可能だ。だから、我々は適当なあしらい方を覚えた…。でも、真面目なあいつはそれができなかった。相談に応えるために毎日いろんな勉強をしてた」

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 しかし、まじめだったクジラにある日限界が。そして「適当なことしか言わなくなった」のだそうです。それを聞くや否や、涙を流しながら全力でいいカニは走り出します。 

帰り道、フクロウ博士やサルの長老に解決したことを伝えるいいカニ
ひげの生えた亀にクジラのことを聞けそう
クジラの過去を聞いたいいカニは全力疾走

 「ごめんよ~」「色々大変だったんだね…」と謝り、いたわるいいカニにクジラは「そんなことより波打ち際ってずっと見れるね」。いいカニは「あっこれも流すんだ」と言いつつも「ぼくも見よ! 」とクジラと一緒に波打ち際を眺めます。

カニはクジラのことを受け入れたんだね

 その後、男性は「そんな早とちりする人は不安だ」という理由で振られてしまうことに。そして、クジラに相談しに来た人の悩みをカニが聞く日々が続いている……のだそうです。

みんなそれぞれ

 相談しに来る人に適当にしか応えないソレナガスクジラ。そんな態度にイライラするカニ。そして、相談しに来た人間たちのすれ違い。そこから始まった物語が、カニが冒険することで、いろいろな人に会い、ソレナガスクジラの過去を知ることになります。その理由を知れば、そして、相手への見方が変われば、きっと理解をしたり、受け入れることができるようになるものなんですね。壮大なテーマが隠されていたんだ! みんなそれぞれ、なんですよね。

 そんなことより……LINEスタンプもできちゃったそうです。ソレナガスクジラといいカニのスタンプが気になる方は、LINEクリエイターズマーケットから。

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画像提供:けん(@nomorehole2)さん



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