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北海道初となるティラノサウルス類の化石を芦別市で発見か 大型化の過程や分布状況の解明に期待
6月23日から公開されます。
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北海道芦別市(あしべつし)で発見された恐竜化石がティラノサウルス類のものである可能性が高いことを、北海道大学と三笠市立博物館(北海道三笠市)が発表しました。
この化石はアマチュアの化石愛好者・小川英敏氏が芦別市の白亜紀後期コニアシアンの地層(8630~8980万年前)から発見したもの。長さは約8.9センチ、高さは約5.6センチで、ほぼ円筒形をしています。
北海道大学と三笠市立博物館は、外部形態比較とCTスキャンによる内部構造の分析により、この化石の部位と分類群の同定を行いました。
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その結果、この化石は恐竜類獣脚類の尾椎骨の椎体であることが同定され、体長6メートルほどの中型のティラノサウルス類のものである可能性が高いことが明らかになりました。
化石が発見された白亜紀後期コニアシアンは世界的にティラノサウルス類の化石記録が限られている時代。
当初は小型だったティラノサウルス類が巨大化していった空白の時代であるため、ティラノサウルス大型化の謎の解明のために重要な発見となります。
ティラノサウルス類のものと考えられる化石は全国で7例(白亜紀後期では4例)発見されていますが、いずれも本州・九州のもの。今回の化石は北海道初の発見となり、分布状況の解明も期待されます。
この研究成果は6月23日に東北大学で開かれる日本古生物学会2018年年会で発表されます。また、化石の実物は同日から三笠市立博物館の特設コーナーで展示されます。
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