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探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに到着 「日本からブラジルへ6センチの的を狙う」に成功

3年半の旅の末、無事に到着。秋には着陸して地表物質の採取もしていく予定です。

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月27日、2014年12月3日に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」が約2.8億キロ離れた小惑星Ryugu(リュウグウ)の高度20キロ地点に到着したことを発表しました。今後は上空からリュウグウを観測後、秋には地表の直接観測や物質の採取する予定です。

6月26日に「はやぶさ2」が撮影した小惑星リュウグウ (C)JAXA、東京大学など

 「はやぶさ2」は、地球重力圏外にある天体からのサンプルリターンに世界で初めて成功した「はやぶさ」の後継機。小惑星イトカワ(S型)とは別の種類の小惑星(C型)を探査、表面物質を持ち帰ることで、惑星だけでなく地球の海の水の起源や、生命の原材料をも探求するミッションに挑んでいます。

はやぶさ2

 JAXAでは24日、到着に向けた重要なステップとして、「はやぶさ2」の化学推進系スラスターを噴射して軌道制御を行い、見事成功しました。そしてこのたび同探査機から取得したデータから、27日9時35分(日本時間)にリュウグウの高度20キロ地点に到着したことを確認。14日にJAXAが行った記者説明会によると、約3億キロ離れた距離から直径約900メートルほどのリュウグウに探査機を到着させるのは、「日本からブラジルへ6センチの的を狙うのと同等」の確率だそうです。

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 今後「はやぶさ2」は7月末に高度約5キロ、8月に高度約1キロ地点からリュウグウを観測。9~10月には小型ローバを投下してリュウグウの地表を直接観測、「はやぶさ2」も着陸して表面物質を採取していきます。2019年11~12月にリュウグウを出発し、地球へは2020年11~12月に帰還する予定です。

黒木貴啓

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