コラム

暗いところで猫の写真を撮ると、目が光る理由

原因は、人間にはない“目の構造物”。

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 夜、暗いところで猫の写真を撮ったら、目がピカピカ光っていた―― こんな現象が起こるのは、猫が“人間の目にはない構造物”を持っているから。一体、どんなものなのでしょうか。

暗いところで猫の写真を撮ると、目が光る理由

 人間がものを見ることができるのは、目に飛び込んできた光に視細胞が反応するから。これは他の生物にも共通している仕組みなのですが、猫などの生物の目には、人間にはない「タペタム」「輝板」と呼ばれる構造物があります。

 タペタムには光を反射するはたらきがあり、視細胞は「目に入ってきた光」「それがタペタムで反射した光」の両方に反応。これにより、弱い光でもものが見えるようになるのだそうです。

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 人間の場合、暗い場所でフラッシュ撮影などを行うと、目が赤く写る「赤目現象」が起こることがありますが、この原因は「瞳孔が閉じる間もなく、フラッシュの光が網膜に届き、その血管の色が写真に写ってしまう」ことだそうです。

 暗い場所でフラッシュ撮影をしたとき、猫の目が光る現象も原理的には赤目現象と一緒。しかし、タペタムが反射板のような役割をするため、目が光を放っているような写り方になるのだといいます。

 なお、猫は夜目が利く一方、強い光には弱いといわれており、暗闇でフラッシュ撮影を行うと目に悪影響を及ぼす可能性があるとのこと。ペットなどの写真を撮る際には、気を付けるようにしたいものです。

主要参考文献

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