「会話や写真が韓国の会社に見られる」などLINEの「トークルーム情報」についての誤解広まる
不用意な拡散に注意。
LINEの「トークルーム情報」をオンにすると、「会話や写真を韓国の会社が自由に見れる状態」とのデマがTwitterやFacebookなどで拡散しています。LINE社を取材しました。
話題になっているのは、「拡散必須」「LINEしている方に! (必須)重要なお知らせ! 注意喚起です」と書かれたツイート。Facebookからの転載として、「今回行われたアップデートにより、LINEでの会話の内容をLINE社が自由に利用することに合意する項目が追加され、何も設定しない場合、その項目はオンになっています」「簡単に言うと、LINEの会話や写真を韓国の会社が自由に見れる状態です」との画像が貼り付けられています。
この情報はTwitterで9300件近く拡散されており、「やっぱりなって感じです」「ラインは使用しないのが一番良いですね!」「拡散しましょう!!」など、多くの人がこの情報を信じています。
LINE社に「会話や写真を韓国の会社が自由に見れる状態」が本当か聞いた
この拡散情報は正しいのか。LINE社に聞いたところ、「LINEでは、友だち(ユーザー)同士のテキストや画像・動画内容、通話内容を取得することは一切ございません」とのこと。
2018年1月15日以降に表示されている説明および同意に基づき、同意したユーザーに限り、「ユーザー間トークにおいて取得する内容は送受信するスタンプの内容」「メッセージの送信時間や既読状況」「データ形式(テキストなのか画像なのかなどの判別)」等の情報を取得していると言います(LINE公式ブログ「サービス向上のための情報利用に関するご案内」より)。
そもそも「トークルーム情報」とは、不正利用の防止、またサービスのさらなる改善・開発等を目的に実装されたサービスで、サービス上の不正対策(不正なURLをクリックしてしまうことや、LINEアカウントの乗っ取りなど)、サービスの改善及び研究開発、ユーザーの関心にあった、より適切なコンテンツ及び広告の表示を行うことなどを目的としています。
なお、「トークルーム情報」のボタンについては、一度同意または非同意を選択したユーザーが、その設定を変更できるように設置しているとのことでした。
LINE社はデマが拡散している状況について「把握している」とのことで、「ユーザーの皆さまが誤解されている部分も含め、改めてご説明するコンテンツ(ブログ)を社内で検討・準備しております」とのことでした。
SNSなどでの誤った情報の拡散については近年大きな問題となっており、6月18日に発生した大阪北部地震の際には、「京セラドームの屋根に亀裂が入っている」という事実誤認のツイートが拡散した他(関連記事)、熊本地震の際には故意に「動物園からライオンが逃げた」という情報をツイートした男性が、偽計業務妨害の疑いで逮捕されるケースも発生しています(関連記事)。
(Kikka)
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民事訴訟を検討しているとのこと。
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