リカちゃんの髪を美容師が真剣に切ってみた→軽いボブカットへ仕上げる手際に「さすがプロ」の声上がる
見事にやり遂げた美容師を取材しました。
「リカちゃん人形の髪がやぼったいので切ってもらえないか」――まさかのオーダーへ真剣に向き合った美容師がTwitterで話題です。人間と人形では勝手が全然違うにもかかわらず、軽いボブカットへ仕上げてみせた動画に、「さすがプロ」との賛辞が多数寄せられています。
挑戦したのは、東京都渋谷区のヘアサロン「CIECA」店長・野元亮太(@cieca_nomoto)さん。ボブとショートで作る、ナチュラルなスタイリングを得意としています。お客さんが持ち込んだリカちゃんもボブカットですが、少々重たい印象。これを「ボブのままスッキリさせてほしい」というのが、今回のオーダーです
野元さんはリカちゃんの頭部をいったん取り外してカットを開始。はさみを縦や斜めに入れて、全体のボリュームを落としていきます。
けっこうな毛の量に苦労しつつも、毛先を整えてカットは完了。元通り胴体にはめ込まれ、リカちゃんはさっぱりとかっこいいシルエットに様変わりしました。これはプロの仕事。
編集部が野元さんを取材したところ、やはりリカちゃんの小ささに苦労した様子。人形の場合、1ミリ切るだけでも感覚的には人間の3センチ分に相当するので、切りすぎないようにと注意を払ったそうです。すきばさみを入れるときも、表面に短い毛が出てバザバサに見えないよう気をつけたといいます。
また、リカちゃんは耳が外へ開き気味なので、短くした髪が耳の影響を受けて浮き、横に広がってしまう問題も。さらに、毛が繊維製なのでアイロンやブローでなじませるといった手法が使えず、カットだけで整えるのも大変だったとのことです。
手の込んだ仕事だけに、技術への対価も気になるところ。依頼主から「本来なら5000円以上かかるのでは?」と言われながらも、今回は常連からのお願いということで、無料で行ったそうです。人形のカットは取り返しがつかないので、仕上がりに満足してもらえないケースを考えると不安があったとも。もしも本当に有料のサービスとしてやるなら月に1体だけ受け付け、「お客様が仕上がりに対して値を付けるスタイルも面白いかな」と語っていました。
ヘアサロン CIECA(シエカ) 概要
(沓澤真二)
関連記事
髪型を変えるだけで顔立ちまで華やかに! 「人生を変えるスタイリング」が話題騒然
客の魅力を引き出すスタイリストの技術に感服。ヘアカタログ、美男美女ばかりで使う勇気が無い……→「ブサイクしか載っていないヘアカタログ」が逆にブレイク
美男美女ばかりのカタログだと、美容院で注文するときのハードル高いですから……。童心に返って制作した結果がプロの犯行 紙で作った「拳銃」のクオリティーに「かっこよすぎる」「神工作」の声上がる
こんな紙の拳銃見たことないぞ……!「美容師」と「理容師」は何が違う? ダブルで資格を取るには?
法律で厳密に決められていた。変な張り紙で話題の美容院がいろいろ攻めすぎている マジでツッコミどころしかない
ツッコミがおいつかない。「お二人のヘアアレンジもさせて」 リカちゃん人形、ブルゾンちえみ&with Bっぽい構図でトレンディーエンジェルをいじる
また髪の毛の話してる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.