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「任天堂から内定もらってた」「小学校で洋ゲーにハマった」 eスポーツ実況へ転身した元テレビ局アナウンサーに話を聞いた(3/3 ページ)

決断の背景。

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―― ああ、映画のゲームを見る度に「これ、どういう人がプレイしてるんだろう」と思ってましたが……。

平岩: 僕です。

―― (笑)

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平岩: 僕は映画もゲームも両方好きなので、そういうのやるんですよ。でも、内容は大体ダメですね(笑)。言ったら悪いですけど、ほぼクソゲーで「よくこんなの発売したな」みたいな。例えばPS3で出てた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とか、未来と過去を行ったり来たりするんですが「何をゲームにしてるんだ」と(笑)。

 ただ、たまにすごい面白いのがあるんですよ。「バットマン」とかはストーリーも含めてすごく良くできてます。あと「スパイダーマン」の糸を飛ばして街中を飛んでいく感覚は他のゲームでは味わえないですね。

「バットマン:アーカム・シティ」 アメコミヒーローの「バットマン」を題材にしたゲーム。ゲームファンからの評価も高く、続編も発売されている(バットマン:アーカム・シティ公式サイトより)

 だからアメリカに留学したときは、そういう自分の感覚が一般的な状態なので最高でしたね。話が止まらなかったです。向こうの人って本当にゲーム好きなんですよ。

―― そのころの影響が今にもつながっていそうですね。

平岩: ありますね。10年くらい前は「ゲームやってる人」の地位が今よりも低かったですけど、向こうに行けばみんなXbox持ってて「お前『HALO』やってないのかよ」って言われるくらいなので。

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「HALO」 Xboxで発売されたマイクロソフトの代表的なFPS(HALO公式サイトより)

子どもがゲームの箱を持ってレジに向かう姿が好き

―― かなりゲーム好きっぽいエピソードが出てますけど、ゲームの腕前にも自信があるんですか? eスポーツはまさにそういう分野なわけですが。

平岩: ジャンルにもよりますけど、「普通の人よりはうまいかな?」くらいですね。僕の場合、ゲームの腕を磨くことに重点を置いてなくて、プレイだけでなく「ゲームそのものが好き」という変わったタイプなんです。

 例えば、家電量販店で自分が持ってるゲームハードの箱とか見るの好きなんです。もうここまでいくと頭おかしい領域ですけど……子どもが自分の持ってるゲームの箱を抱えてレジに向かう姿とか大好きです(笑)。

 最近はローカライズも進んでるのであんまり驚きはなくなったんですが、海外のゲーム屋さんに行ったときは2~3時間平気でいましたからね。全部見たことないし、全部面白そうだし。「こっから3本なんて選べないな」って。

―― じゃあ、ゲーム機とかもほぼそろえてるんですね。

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平岩: 最新ので言うと「Xbox One」だけ買えてないんですが、少なくともスーファミ以降ぐらいの世代からは「Xbox One」以外全部あります。「プレイステーション」も「Nintendo64」も……あ、「セガサターン」だけ持ってないな

セガの代表的なハードです(セガ製品情報サイトより)

―― え、なぜセガサターンだけ無かったんですか?(笑)

平岩: なんか無かったんですよね……。「ドリームキャスト」は持ってたんですけど、当時小学生でお金が無かったからかな。「ネオジオポケット」とか「ワンダースワン」とかも買ったんですけどね。「ネオジオポケット」なんて全然やってないですけど。

―― でも、そんなにゲームばっかりやってて親から怒られたりしませんでした?

平岩: うち、中学受験を受けてるんですけど、それまでゲーム禁止だったんですよ。小学校の6年間は実家にゲームが無くて、祖父母の家にだけゲームを置くのが許されてたんです。だから祖父母の家には足しげく通って……。

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―― (笑)

平岩: 行ったらもう朝から晩までゲームしてるみたいな。だから今十数年たって祖父母の家で会社やっていて、なんか自分のルーツに戻った気分です。

 でも、そこのフラストレーションが今につながってる気がするんですよね……。当時はポケモンも全盛期だけど、できなかったんですよ。ゲームやりたすぎてゲームの絵とか描いたり、『ファミ通』を穴が空くほど読んだり。

―― そんな子ども時代からすると今は天国みたいな感じでしょうね(笑)。でも、ゲームを仕事にしていて嫌になることは無いですか?

平岩: 無いですね。仕事を生きがいにするのは良くない気がするんですけど、生きがいを仕事にするのは良いもんですよ。ライフワークバランス崩れてきてますけど、それでいいんです(笑)。

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