賛否両論「女が女に怒る夜」で輝いた、田中みな実の「1周回って最高の女」感
「かわいい」のプロフェッショナル。
8月6日夜オンエアのバラエティ番組「女が女に怒る夜」が話題になっています。この番組は2017年から不定期に放送されているもので、「女とは、女が許せない生き物である」をコンセプトに、女性芸能人が“嫌いな女”に物申していくシリーズです。
第3弾には、いとうあさこさんやオアシズ大久保佳代子さんが出演。司会はくりぃむしちゅー上田晋也さん、ゲストに間宮祥太朗さんと中村倫也さんを迎え、約2時間の“バトル”が展開されました。
「こんな女が嫌い」がマシンガンのように噴出していく番組への反響は賛否両論。「あるある」「面白い」という声が上がった一方、「女の敵は女というコンセプトがつらい」「『嫌い』と言っている側の方が嫌い」と非難する声も。番組が終了するころには、「女が女に怒る夜」がTwitterのトレンドに入るほどでした。
そんな番組において、どちらの立場の視聴者の心にも強く残ったのはおそらくフリーアナウンサーの田中みな実さんでしょう。番組側の意図としては、「女に嫌われる女」「女に怒られる女」の代表格ポジションとして呼ばれていた田中さん。田中さんはその番組側の期待に応えつつ、どこまでも“田中みな実”を貫いていました。
「嫌われてる人は何をやってもダメ」だから、SNSをやらない田中みな実
番組前半では、自身がSNSをやらない理由を暴露。「幸せアピールしても、寂しいアピールしても、リア充アピールしても、何をやっても叩かれるからやっていないんですよ。嫌われてる人は何やってもダメなんですよ」と“嫌われポジション”であることを完全に理解した上の発言です。
「SNSをやるのがダメじゃなくて、アピールするのがダメ」というツッコミに対して、「SNSはアピールの場じゃないですか」と返答。番組は、「女が嫌うハッシュタグ」という企画があるほど、InstagramなどのSNSに興じる女性への批判が多い構成になっていました。ただでさえ女性のSNS投稿は揶揄(やゆ)されがち。「アピール、別によくない?」と肯定する田中さんに、留飲を下げた視聴者もいたことでしょう。
自分への投資を惜しまない田中みな実
そんな田中さんにも、「嫌いな女」は存在しています。プレゼンしたのは「“金がかかる女”扱いしてくる女」。「エステどこ行ってる?」「ジムはどこに通っている?」と根掘り葉掘り聞かれたので全てを答えたところ、次に仕事現場で会ったときに「高くて通えないよ~!」と多くの人の前で話されてしまったのだとか。
「みんなの前で私『お金かけて頑張ってる人』みたいに言われちゃって……恥ずかしい。(自分への)ご褒美で行っているだけなんです。30超えて、独身で、自分のためにお金を使って何が悪いんですか? 女同士だから教えてあげたのに、わざわざそれを男の人がいる場で言わなくてもいいのに。意地悪だな~」
実際、田中さんが通っているクリニックやサロンはかなりお高め。番組内ではガンバレルーヤよしこさんが「以前田中さんに皮膚科を紹介してもらったが、高くて行けなかった」と明かしていました。ただ田中さんがこだわるのは「男の人には(お金をかけていると)思われたくない、夢を壊したくない」というところ。「男の人から見てかわいい自分でありたい」というポイントにおいて、どこまでも徹底しています。
「女性ウケが悪いキャラ」も、貫けば最高の女になる
嫌いな女の例として挙げられた「お化け屋敷やホラー作品でキャーッと叫ぶ女」「写真を撮る際、人の肩にアゴを乗せる女」などをパーフェクトに実演し、参加者からブーイングを浴びつつも、一切笑顔を崩すことのなかった田中さん。これはもうプロ。“田中みな実”のプロフェッショナルですよ……。
いわゆる「ぶりっ子キャラ」や「自分がかわいいことを分かっているキャラ」は、一見すると女性ウケが悪くなるようにも思えますが、貫けばむしろ好感度が上がっていきます。道重さゆみさんしかり、嗣永桃子(ももち)さんしかり、自分のキャラクターを貫く姿は輝いて見えるものです。
しかも「友達の結婚式で『結婚ってそんなにいいものでもないよ』『仕事を頑張っていてステキだと思う』とやたら気を使われる。結婚は諦めていないし、そんなに気を使ってもらわなくてもいい」とぼやく等身大の姿も見せてくる田中さん。パーフェクトです。
世の中はやたらと「女の敵は女」と言いたがるものですし、実際に「こんな女がむかつく」というコンテンツは視聴率やページビューを稼げてしまう現実はあります。でもそれってハッピーじゃないのでは? 自分の道を爆走する田中さんを見ると、「女が好きな女」特集が欲しくなってきますね。
関連記事
なぜ人類は性欲にあふれた「クソLINE」を送ってしまうのか?
キーワードは「23時」。「ヒルナンデス!」で道を教えてくれた男性が「丁(てい)字路」と発言 出演者が笑う一幕にネットで批判続出
アルファベットの「T字路」の間違いじゃなく、丁字路も正しい日本語。剛力彩芽、批判受けインスタ全削除へ 「何がダメ?」「やっかみですよね」と擁護の声も
「厳しいご意見やアドバイスを真摯に受け止め、自分の考えをまとめました」と剛力さん。謎誤字「悟飯で来たよ!」や突然の“自撮り” 公式動画「母のLINEが変な件」が母親あるある状態
そして突然の“スタンプ爆撃”。夏の大敵「谷間チラ」をガード 「ブラライナー」ができたワケ
キャミソールがなくても、谷間は守れる!「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない」りぼん編集部異例の絶賛「さよならミニスカート」はどんな物語なのか
「この連載は、何があろうと、続けていきます」。「昔々、マジで信じられないことがあったんだけど聞いてくれる?」かぐや姫や乙姫たちは本当は何を考えていたのか『日本のヤバい女の子』
「変身とヤバい女の子(清姫)」を出張掲載。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.