「目隠しをしてピラニアの水槽に手を突っ込んでください(笑顔)」 シーパラの最恐プログラムに挑戦してきた
シーパラがどうかしちまったかと思った。
「横浜・八景島シーパラダイス」(神奈川県横浜市)の最恐プログラム「ピラニア水中フィーディング」を体験してきました。
2018年で開業25周年を迎え、大規模リニューアルしたシーパラの水族館「アクアミュージアム ~五感体感LABO~」の「LABO10 フォレストリウム」エリア。カワウソさんと握手ができたり、カピバラに餌やりができたりと、極めて平和な同エリアで、鋭利な歯と強靭な顎を持つ“あの”肉食魚の餌やりが体験できるプログラム「ピラニア水中フィーディング」が開催されていることを皆さんはご存じでしょうか。
そう、“あの”肉食魚とは「ピラニア」。生きる凶器だとか、人食い魚だとかいわれているあのピラニアです。この時点で十分にクレイジーなのですが、驚くのはこれから。餌やりといっても、上からポトポトと餌を落とすような生半可なものではなく、ピラニアの群れが泳ぐ水槽の中に手を突っ込み、餌に貪りつくピラニアたちの振動を感じよう! という、超ド級の最恐プログラムなのです。
指をいとおしむようにさする筆者の前を、キラキラと体を輝かせながら泳ぐピラニアたち。どう猛な肉食魚とは思えない美しさですが、口元にはしっかりと鋭利な歯を蓄えております。ひょえ~。
刻々と迫るフィーディングタイム。自分の指にお別れを告げようとする筆者に渡されたのは工業用手袋(2枚重ね)でした。工業用手袋とは、鋭利な刃物を使用するときに手を保護するためのもの。言わずもがなですが、お客さんの指をピラニアの餌にするほどシーパラはどうかしていません。よかった! 指を落とさなくて済む……! と喜んだのもつかの間のこと。「準備ができたら目隠しをしてピラニアの水槽に手を突っ込んでください」と笑顔で目隠しを渡されました。あ、やっぱりシーパラどうかしてる。
※目隠しなしバージョンもあります
あれよあれよと準備が整い、いざ入水。目隠しをしていて何も見えないので、飼育員さんに誘導されながら餌を持った手を水槽の中に入れていきます。
冷たい水が手袋に染み渡ったそのとき。「グン!」と引きずりこまれるような衝撃が手全体を襲います。目隠しをしていても何匹ものピラニアたちが一斉に餌に食らいついている感覚が伝わり、「ヒィィ……」とおぞけ付く筆者。ピラニアたちの怒濤(どとう)の食らいつきで必死につかんでいた餌がなくなったのでしょう。まだまだ腹をすかせているピラニアたちに指を手袋越しに甘がみされ「ギャー!」と声を上げてしまいました。これはもはやアトラクション……。怖かったけど、こんな体験めったにできないな……と思わず感動してしまいました。
「ピラニアはさすがにちょっと……」という方もご安心を。ピラニアのほかにも日替わりで、ピラルク、テッポウウオの餌付けができるプログラム「フォレストフィッシュ フィーディング」が開催されています。口から水鉄砲を発射する姿がかわいらしいテッポウウオや世界最大級の淡水魚ピラルクを、間近で観察しながら餌付けができるので、怖がりさんも好奇心旺盛なお子さんも、夏休みの思い出にぜひシーパラへ。
横浜・八景島シーパラダイス「フォレストフィッシュ フィーディング」
時間:1日2回 ※種類は日替わり
料金:無料
場所:アクアミュージアム4F フォレストリウム
受付:各水槽前
※上記のほか、毎日「夕涼みピラニアフィーディングタイム」も実施
(あだちまる子)
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