Fate「メドゥーサ」を4年4カ月かけてマイクラ世界の地上絵に 作者に苦労のほどを聞いた
3183×4501ピクセルのイラストを、1ピクセル=1ブロック換算でそのままマイクラの世界に置いて作った大作。
「Fate」シリーズに登場するサーヴァント「メドゥーサ」を、マインクラフト(マイクラ)の世界に地上絵として描いた作品が圧巻です。これ全部、地形にブロックを置いて作ったのか……。
完成画像だけ見ると、地図の上にイラストを乗せただけなのでは? と疑問が浮かぶほどのクオリティー。作者のデューク・グレモリー(@Duke_Gremory)さんは証拠として、角度や倍率を変えた画像も投稿しています。ズームすると確かにブロックやたいまつが見えてきて、本当にマイクラ上で作られたものと分かります。
作者は2014年4月20日に着手して以来、制作の様子をニコニコ動画で公開しています。Part1動画によると、元絵のサイズは3183×4501ピクセル。これを1ピクセル=1ブロックとして、マイクラの世界で再現しています。サバイバルモードで整地を行ってから、ブロックを配置するのが基本的な作業の流れ。莫大な量の素材を取り扱うため、配置のみ設計向けのクリエイティブモードで行っています。
制作はメデューサの足先から始まり、約2年の地道な作業でようやく下半身が完成。そして2018年8月22日、ついに完成の瞬間が44回目の動画投稿で披露されました。
約4年4カ月間かけて大作を作り上げたグレモリーさんに、編集部は詳細を聞きました。モチーフにメドゥーサを選んだのは、純粋に好きなキャラクターだったからだそうです。
広大な山林を削るなど、作業は苦難の連続。雪原地域に描いた部分では、やがて地上絵の上に雪が積もって見えなくなる問題も生じました。上にガラスブロックを置いて対策してみたところ、今度は絵の色合いが変わってしまったのだとか。そこで、たいまつを置いて雪が積もらないようにすることで、ようやく事なきを得たそうです。
海や湖での描画にもひと苦労。整地しなくていい分、作業は楽なものの、そのまま砂や砂利のブロックを置くと水中に沈んでしまいます。これを回避するために、水中に潜って受け皿となるブロックを敷くことになったそうです。大変だあ……。
掘削したブロックの管理も悩みの種。通常ならば手持ちのブロックが一杯になると、拠点へ置きに戻らなければなりません。そこを、アイテム「看板」を大容量の倉庫として使えるようになるプラグイン「StrageSign」を使って大幅に効率化。それでも、看板自体を紛失し、2000LC(※)以上のブロックを失うミスもあってぼうぜんとしたそうです。
次回作の予定はと聞くと、さすがに今回のような大作を作る気はないとの回答。それでも、1000×1000ブロック程度のサイズならばまた作りたいそうです。そして、題材はやはりメドゥーサにしたいとのことでした。
グレモリーさんは地上絵のワールドデータをアップローダーで公開中。二次配布をしない限りは自由に使っていいとのことです。制作は終始マイクラVer.1.7.2で行ったので、同バージョンで開くのが確実だそうです。
(沓澤真二)
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きっと、ここが帰るべき場所。
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