時速200キロで走るライバルのブレーキを握る暴挙 二輪レース「MotoGP」で起きた前代未聞の危険行為にファン激高
危険すぎる行為にチームは解雇を発表。
オートバイの国際レース「MotoGP」に参戦していたライダー、ロマーノ・フェナティが、走行中のライバルマシンのブレーキを握るという暴挙に出て、世界中のファンや関係者から非難を浴びています。
危険行為があったのは2018年9月9日にイタリアにあるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われたMoto2クラス第13戦サンマリノGP。フェナティはマリネッリ・スナイパーズ・チーム所属でこのレースに出場していました。
妨害されたライダー、ステファノ・マンツィは直前にフェナティを抜こうとして接触してしまい両者ともにコースアウト。これにフェナティは激高して我を忘れたのか、先に復帰したマンツィを追いかけ、バックストレートで右後方から接近して並ぶと、左手をのばしてブレーキレバーを握るという報復的な行為に出ました。
ブレーキを不意に操作されたマンツィはバランスを崩しかけましたが、なんとか持ちこたえ、大惨事を回避。この時のマンツィとフェナティはおよそ140マイル(時速225キロ)ほどのスピードが出ていたと海外メディア「ガーディアン」が伝えており、もしマンツィがバランスを完全に崩していたら、今ごろ取り返しのつかない結果になっていたかもしれません。
危険行為の瞬間はカメラに撮られ、マンツィがバランスを崩すようすを確認するフェナティの姿はMotoGP公式Twitterが一部始終を公開しています。
所属チームはこの危険行為を重く受け止めており、「今後、チームからレースに出場することはない」「世界中のファンに申し訳なく思っている」という内容をまとめた声明文を発表し、フェナティを解雇しています。
フェナティは自身もTwitterとホームページに謝罪の意をまとめた声明文を発表していますが、ファンは彼の行為を強く問題視しており、「もう二度とバイクに乗ることはないだろう」「スポーツに対して不名誉な存在」といった痛烈なコメントが寄せられているほか、「来年はピザ屋のバイクに乗ればいい」と皮肉を込めたコメント、「あんたは病気だよ」と走行中のライバルに蹴りをいれる過去の危険行為と合わせて非難するコメントなどが寄せられています。
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