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学校サボってアイスを食べる“大冒険” 少女たちの平成最後の夏を描く漫画が切なくも青春を感じる

切なくも爽やかな気持ちになれる青春譚です。

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 平成最後の夏に中学3年生の女の子2人が“大冒険”する創作漫画『夏の冒険』が、青春を感じる爽やかな読後感です。

ささやかだけれど、彼女たちにとっては大冒険です
ああ、良い……

 彼女たちにとって平成最後の夏は、中学生最後の夏。そんな言葉の響きに酔っているのをどこかで自覚しながら、「みなみ」に誘われた「さき」は、学校の講習を抜け出すという“大冒険”に出るのでした。

みなみの手をとって“大冒険”へ出るさき
それは夏期講習をサボって、アイスを買い食いするというかわいいもの

 大げさな表現にも聞こえますが、それは紛れもなく夏の大冒険。堂々とウソをついてサボり、しかも買ったアイスを学校内で食べるというのは、厳しい校則に縛られ続けてきた2人にとってはドキドキの行動です。静かな会話――「たのしいね」「うん」――に、ゆっくり流れる特別な時間を感じる。

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今までにない自分たちの行動にドキドキする2人
夏だなあ……

 ふと飛び出したみなみの「高校行ったら髪の毛ピンクにしよっかなー」というビックリな発言とともに、卒業後の話に。いろいろやりたいことをやる“冒険家”を自称する彼女に対し、さきは「わたし…はあんま変わんないかも」とポツリ。別々の高校に行く2人は、この先のお互いの姿を想像して楽しそうに話しますが、それは今のこの時間が終わり、それぞれ違う未来へ進んでいくことをイヤでも感じさせます。

さり気ない2人の会話から感じる一つの“終わり”
みなみの横顔を見ながらさきが思うのは……

 直接的な言葉はなくとも、どうしようもなく過ぎていく時間とその先のみなみの姿を、今だけの夏の空気に覚えるさき。すると「あ、でもさ、」と少し切ない雰囲気を否定するように、「さきがわたしの初めての冒険仲間って思うと めっちゃ嬉しい」と笑顔を向けるみなみ。そんな姿にドキッとしたさきは瞬間言葉を失いつつ、「わ、わたしも嬉……」と伝えようとしたところで食べかけのアイスが落ちるのでした。

 そのあと、なんとか教室に戻った2人。これで“大冒険”は終わったはずでしたが、みなみからもらった「当たりのアイス棒」を見つめながら、ドキドキがおさまらないさきは、心に浮かぶ彼女を見て「“私の冒険”ももう少し続くのかもしれない」と思うのでした。ああ、これが一生に一度しかない青春か……。

その言葉にどきっとしたさき
ああ、青春だなあ……

 作者の「せた」(@cetacea_kw)さんは、Twitterやpixivでさまざまな漫画やイラストを公開しており、モーメントでは二次創作の作品もまとめて見ることができます。コメントでは描かれた内容に夏を感じる声が寄せられ、中には彼女たちの10年後が見てみたいという声も上がっていました。流れる空気感にひたりながらいろいろ想像したくなる、胸に残る青春物語だった……!

アニメ映画「リズと青い鳥」を観たあとに読んで欲しい漫画です
二次創作作品はこちらでまとめられています

画像提供:せた(@cetacea_kw)さん



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