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「自分の好きなものをやりたいだけ」 「水曜日のダウンタウン」の企画がヤバいのは演出の藤井健太郎がヤバいから説(2/4 ページ)

「笑える番組って基本的には攻めてるものじゃないですか?」

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―― あれは誰かから聞いてウソつきだと知っていたわけではなかったんですね(笑)。

藤井: はい。前段階としてTwitterを監視して居場所をつぶやいた芸能人に突撃する企画でクロちゃんがめちゃくちゃ居場所をツイートしてたんです。それで「起きたら人がいるドッキリ」のときに部屋に隠しカメラをセットしていたら、「歩いて帰る」とツイートしていたのにタクシーで帰ってきたというところからですよね。あのときも(タクシーで帰宅してから)家の中で「頭の中でサライが流れてるー」とか書いてるから、これはえらいの見つけたなって。

長時間歩いてる感を出すクロちゃん。実際はタクシーで帰宅しており、家の中でツイートしていた

 (クロちゃんを)面白いとは思ってはいたんですけど、違う部分も広がったというか。

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―― ちなみにリアルクロちゃんのアカウントはちょいちょい今も更新してるみたいですけど……。

藤井: あ、たまーにやってますね。

―― またリアルクロちゃん企画をやるってことではないんですか?

藤井: 多分やんないんじゃないですか。少なくとも同じことは。

―― となると、更新する理由はあるんですか?

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藤井: 単純にエンターテインメントとしてじゃないですか。たしか、何回か前の感謝祭のときもやったんですけど、「どうせウソついてすごい食うから投稿しようか」っていうだけ。オンエアはないけど、ネットのコンテンツとして楽しんでもらえればっていうくらいです。

―― そういったツイートはテレビの実績にはほぼ返ってこない部分ですよね。やはり藤井さん自身が楽しみたいという思いもあるのかなと思ったんですが。

藤井: 自分がというか、見ている人が楽しめればいいかなと。別に大した労力もかからないですし。まぁクロちゃんが……なんかクロちゃんの話ばっかりなんですけど(笑)。

―― (笑)

藤井: YouTubeで「『ベッドの中に人がいる』が結局一番怖い説」の未公開版を公開したり。あれも面白かったからせっかくだから見せようかと。さすがにオンエアだったらあんなにダラダラ見せられないんですけど、ネットで見るぐらいなら良いんじゃないのかって。

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 その前にはあれもありましたね、「ハトvsヒト 帰巣本能対決」で氷点下の中、半袖半ズボンで立ってるっていうだけの動画。テレビコンテンツとしては成立していないけど、YouTubeに置いとくだけならまぁいいかなっていう。

―― 2017年末にはクロちゃんを逆マジックミラー号に入れて話題になっていたのに、「オンエアもしないし撮ってもいない」とツイートしてたのが衝撃でした。あれは相当なお金もかかってますもんね。

「クロちゃん、逆マジックミラー号で番宣させられていても、車内からはその状況に気付きようがない説」
「撮ってもいない」という衝撃

藤井: あれは宣伝に使える予算がちょっとあったんで、アイデアもらって面白いからやろうってことになったんです。オンエアはタイミングが難しかったんじゃないかな、確か。2時間スペシャルのオンエアに向けての告知だったんで、それが終わってからやるほどじゃないかなっていう。

 まぁでも状況は面白いけど、それ以上はそんなにないんですよ。展開させるのも意外と難しいし。オンエアするとしても短い時間で「こういうことやったよ」という情報を出すぐらい。そういうことを「やった」って部分がピークなんで

―― なんだか、見ている人に楽しんでほしいという姿勢が強くでていますよね。

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藤井: そうですかね。「楽しんでほしい&楽しんでる人たちを自分が見たい」んじゃないですかね。まぁエンターテインメント的な仕事をしている人からしたら普通だとは思います。それが一番ストレートなモチベーションですから。

―― あと、全然関係ないですけど、クロちゃんのツイートをブロックしてたんですよね。

藤井: 最近解除したんですけどね、モンスターハウスのために見なきゃいけないから。確か僕が告知したときに何か言ってきたんですよ。絡んできたってほどじゃないですけど……めんどうじゃないですか、そこでやりとりしてもいいことないし。「それって何々のことなんですか!?」みたいに来られるとねぇ、もう見られたくないな、と思って……(笑)。

ブロック宣言
ブロックされるクロちゃん
そして仕方なく解除

「笑える番組って基本的には攻めてるものなんじゃないですか?」

―― これはどうしても聞かざるを得ないんですが……。「水曜日のダウンタウン」の企画はたまに炎上してしまうことがあります。企画段階で「これは炎上するかもな」と考えたりはするんですよね。

藤井: 炎上のことはわからないですけど、差別的なものとか、人に激しく迷惑を掛けるものはやってないつもりなんですけどね。自分の感覚で弾くものがまずあって、その後に社内的なコンプライアンスチェックもやっているんで、僕の考えとしてナシなのはやらないし、僕がアリでも社内的にNGだったらやらないですし。

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―― 社内のチェックもあるとのことですが、逆にそこでもどかしさを感じたりしますか?

藤井: もちろんありますよ。でも、しょうがないですよね、ルールですから。

―― 社内のチェックではどのくらいの企画が通るんですか。

藤井: 僕の段階でも「これはできるわけないね」と弾いてるのがあるんで、そんなにめちゃくちゃ弾かれはしないです。最近だと、日本最北端のホームレスを探す企画とか、芸能人がドーピングで記録どれくらい伸びるかやってみる企画とかはコンプラNGでしたかね。

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