「3日間13万円くらい」で船舶免許は取れる:キャプテンながはまの100万円で「船長」になる(3)(1/2 ページ)
昔は難関といわれていた一級小型船舶も、今は結構簡単になりました。
「本当は船に乗りたいけれど、大金が掛かるから」と諦めていた人に、「いえいえ、国産コンパクトカーを買い、維持するくらいの費用で船が持てますよ」という事実を伝えたいこの連載。
前回は「月極駐車場と同じ金額で利用できるイマドキマリーナ事情」を紹介しましたが、今回は「自動車免許と比べると、格段に短期間で格段に安く取れる船舶免許」のお話です。
船舶免許「小型船舶操縦士免許」って何?
エンジンを載せた船を操船するには「免許」が必要です。これはクルマの運転と同じですね。操船に必要な免許は「小型船舶操縦士免許(通称、小型船舶免許/ボート免許)」といいます。
しかしこれも「かなり大変そう」と思っていませんか? いえいえ大丈夫です。船舶免許は自動車免許より時間がかからず、簡単です。
小型船舶操縦士免許には、「一級」「二級」「二級(湖川)」「特殊」の種別があります。一級は満18歳(受験は17歳9カ月から)、他は満16歳(受験は15歳9カ月から)で交付を受けられます。なお、二級は18歳に達するまで操船できる船の大きさを総トン数5トン未満とする限定条件が付されます。
「特殊」は水上バイク用です。エンジン付きヨットは操船できません(逆に、一級・二級の免許では水上バイクを操縦できません)。「二級(湖川)」は、湖と河川に限って航行できるものです。海では操船できません。ということで、「海を渡ってあの島へ」という旅をしたいならば海を航行できる「一級」もしくは「二級」を取得することになります。
おっといけません。海を渡ってあの島へ、とか、海をぐるりと巡って日本一周旅なんてのをしたいならば「一級」が必要になるでしょう。一級と二級は何が違うのでしょうか。以前は級によって操船できる船の大きさに差がありましたが、2018年現在、操船できる船の大きさはどちらも同じになりました。小型船舶操縦士免許では「総トン数20トン未満」の船を操船できます。
違うのはただ1つ、「沿岸から離れることができる距離」です。一級は原則としてどこまでも行けますが、二級は沿岸から「5海里(約9キロ)まで」と制限があります。
ということで、「一級小型船舶操縦士免許」を取りましょう
船舶免許は「自動車免許の取得」ほどに気負う必要はありません。かなり簡単なので安心してください。免許取得をサポートしてくれる業者は日本各所にあります。
では一級と二級のどちらを取るか。港から少し出たところで「釣り」をするのが目的ならば二級でもよいでしょう。しかし「あの島へ」「向こうに見える岬まで」などですと、沿岸から5海里の制限はけっこう簡単に超えてしまいます。
例えば、東京湾を出て、すぐそばにあると思える伊豆諸島の大島へ向かおうとするだけで5海里を超えます。三浦半島から伊豆半島の熱海へ「真っすぐ」向かおうとするだけでも、相模湾の真ん中あたりでやはり沿岸から5海里を超えてしまいます。二級で三浦半島南端から熱海を目指すならば、岸沿いから離れないように遠回りして向かわなければなりません。こういった制限はかなり自由度を奪ってしまうので、これから取るならば「一級」にぜひチャレンジしていただきたいところであります。
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