ドラマ現場の「高速模様替え」が職人技 リアルタイムで壁を入れ替えつつ家具も運ぶ
見入ってしまう。
ジム・キャリーさんが主演を務めるドラマ「Kidding」の撮影風景がアクロバットすぎると話題です。スタッフの統率の取れた動きに演舞的な美しさすら感じる。
注目を集めているのは第3話で、登場人物のシャイナ(リキ・リンドホーム)が荒んだ生活から脱却するため、部屋の模様替えやライフスタイルを大改造していく長回しのシーン。ジム・キャリー扮する「ミスター・ピクルス」のテレビ番組を見て天啓を受けたシャイナは、ソファを部屋から運び出したりハンマーで壁を打ち砕いたりと大胆な模様替えを開始します。
模様替えのシーンでは、カメラが部屋に設置されたテレビ画面とその周囲を往復しながらワンカットで映していく手法が取られます。カメラが移動すると、部屋はどんどん様変わりしていき、生活スタイルが変わったシャイナがヨガをするシーンや、バースデーパーティーを友人らと過ごす一幕、古いブラウン管テレビが最新式に変わったりと、時間経過を感じさせる映像になっています。
しかしこちらのシーン、全編が1ショットで撮られているので、画面外では制作スタッフが家具などを全力で移動させる縁の下の力持ちを担っていました。YouTubeに公開されたメイキング映像では、本編の映像と室内の定点カメラ映像を同時再生。
ドラマ本編では自然に時間経過を見せる演出になっていましたが、実はカメラに映らないところで10人以上ものスタッフが室内を出たり入ったりしつつ、めまぐるしくセットの組み換えを行っていたのです。
動画のコメント欄には「制作チームの最高の仕事だ!」「カメラワークもすばらしい」「終盤で犬が登場するところが一番ヒヤヒヤした」「自分はイケヤのベッドを組み立てるだけで2カ月かかった」といった反応が見られました。
ジム・キャリーがひさびさにテレビドラマで主演を務める同作。国内での放送時期などは未定ですが、ぜひ本編も見てみたいところ。その際にはこのメイキングをセットで見ることで、より楽しむことができそうですね。
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