コラム
【マンガ】白夜をビャクヤと読むのが、数十年前まで“誤り”とされていた理由
本来の読み方は別にある。
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夜になっても太陽が沈まない現象を「白夜」と書きますが、あなたはこの熟語、何と読んでいますか?
きっと、ほとんどの人が「ビャクヤ」と答えるはずですが……この読み方、かつては“誤読”とされていたのだとか。
解説
白夜の本来の読み方は「ハクヤ」。現在のようにビャクヤが定着したのは、1960年代のヒットソング「知床旅情」の登場以降といわれています。この曲中には「はるかクナシリに 白夜(ビャクヤ)は明ける」という歌詞があり、音楽の流行を通じて“誤った読み方”が広まったというわけです。
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NHKのアンケート調査によると、1980年時点で白夜をビャクヤと読む人が9割超に。「知床旅情」の発表から20年足らずで“誤読”が一般化してしまったことになります。今ではニュースなどでもビャクヤが採用されており、本来の読み方・ハクヤを使うと、かえって読み間違いと思われるかもしれません。
ちなみに、白夜の発生地域とされているのは北緯66.6度以上。「はるかクナシリに 白夜(ビャクヤ)は明ける」という歌詞は「遠くの国後島で白夜が明ける」と読み取れますが、同島は北緯43~44度に位置するため、本当に白夜が起こることはないといいます。
主要参考文献
- 「白夜」という言葉について(レファレンス協同データベース)
- 「白夜」の読み方は?(NHK放送文化研究所)
おまけマンガ
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