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PS4スパイダーマンはなぜ神ゲーとなったのか、重症オタクが語る「ダン・スロット」という文脈(4/4 ページ)

意外と語られていないPS4「スパイダーマン」のシナリオについて、スパイダーマンのマニアに「どこがすごいんですか?」と聞いてみました。

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おまけ:PS4スパイダーマンTIPS集

 最後にオマケとして、P.Pさんによる、PS4スパイダーマンをもっと楽しむためのTIPS集を掲載する。マニアックなシーンやセリフの元ネタ、ゲーム版の設定が原作のどのあたりから引用されているのかなど、P.Pさんに自由に感じたことを書いてもらった(もちろん、P.Pさんによる独自解釈も多分に含まれるので注意)。完全に「遊んだ人向け」の内容だが、「遊んだけどネタが細かすぎてよく分からなかった」という人にとっては、「スパイダーマン」ユニバースを理解する一助となるはずだ。

The Main Event - メインイベント

各種の写真(気になったもののみピックアップ)

育ての親である若いころのベン・パーカー及びメイ・パーカー、そして主人公ピーターの実親のリチャード・パーカーとメアリー・パーカー等の写真

 今作の元ネタは『The Amazing Spider-Man annual #5』。似たようなエピソードは映画「アメイジングスパイダーマン2」中にも。『The Amazing Spider-Man』誌ではピーターの両親のリチャードとメアリーは政府の秘密工作員で、レッドスカルにはめられて飛行機事故に見せかけられて暗殺された。そのためピーターはベンおじさん、メイおばさんに引き取られたという経緯がある。

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ブルックリンブリッジ

 グリーンゴブリンと戦った結果、スパイダーマンが助け損ねてグウェンを殺してしまった因縁の橋。原作ではブルックリンブリッジといいながら、ジョージワシントンブリッジの見た目をしていた。翻訳では『ステイシーの悲劇』に収録、映画ならば「アメイジングスパイダーマン2」。

おばさんの写真

 作中ではおばさんがF.E.A.S.T.に勤め始めたのは5年前、ちょうどピーターが大学生のころになる。原作にてF.E.A.S.T.が出てきたのは『The Amazing Spider-Man #548』。ちょうど『Civil War』にて超人登録法が施行され、ピーターがスパイダーマンを引退していたころ。翻訳では『アメイジング スパイダーマン:ブランニュー・デイ』1巻に収録。

分子模型

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 コミックのピーターはかつて不定分子の研究で賞をもらったことがある。その経歴のおかげでシンクタンクのホライゾンラボへの推薦が決まった。

『Amazing Fantasy #15』

 スパイダーマン初出の号。翻訳だと『マスターワークス』『ベスト・オブ・スパイダーマン』などに収録。余談だが、マーベルコミックの世界にもマーベルコミック社があり、MCUが公開されていたり、裁判で使われたり、キャラクターが文句を言いに行ったり、作者と打ち合わせをしたりする。

たまっていない貯金箱

 参考までに、ダン・スロットによるとスパイダーマンの月の活動費は329.83ドル、スパイダーマンの活動さえしていなければたまっていた可能性が高い。

各種の新聞記事(気になったもののみピックアップ)

目の錯覚によるカモフラージュ

 スパイダーマンヴィランの変装の達人であるカメレオンか、SFXの達人ミステリオか、あるいは後輩であるマイルズのこと。本作中で前者2人に言及されることはまずないため、マイルズのことを噛んだ蜘蛛のことだろう。

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キングピンは誰か?

 この後出てくるウィルソン・フィスク。NYを掌握しているマフィアのボスで、ただ鍛えただけの肉体でスパイダーマンと渡り合う実力派。最近はめっきりデアデビルのヴィランとなってしまい、さびしい限り。最近、ニューヨークの市長になり、スパイダーマンに賞を贈ろうとした。今回のトロフィーと奨学金のネタは恐らくそこから。

 初出は『The Amazing Spider-Man#50』のスパイダーマン引退回。映画だと「スパイダーマン2」にオマージュシーンが、翻訳であれば『ベストオブスパイダーマン』など。基本的な文脈は『The Amazing Spider-Man』誌から引用されているが、キングピンと初めて対決したのはピーターがスパイダーマンとして活躍してから3~4年目のため、「8年にわたる因縁」と言っているところから察するに、にデビュー直後に戦った異世界の『Ultimate Spider-Man』誌。

 わざわざ市長の文脈を引いてきたのは、今作のノーマンとダブらせるため。8年越しの悲願をかなえたピーターとユリ、叶えることができなかったオットーとマーティンとの対比になっている。

各種の付せん

ESUの学生ローンに電話

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 ESU(エンパイアステート大学)にピーターが入学するのは『The Amazing Spider-Man #31』の出来事。ここでグウェン、ハリーが登場する。『The Amazing Spider-Man』誌だと特待生だったはずなので、この世界のピーターは少し素行と成績が悪い?

家賃を忘れないようにするメモ

 『The Amazing Spider-Man』誌のピーターは一人で家賃を払えていた時期がそう多くなく、大抵ルームシェアである。今はジョー・ロバートソンの息子ランディと、ヴィランのブーメランと3人で暮らしている。

服にしみがある注意書き

 このあとピーターがスパイダーマンのタイツの臭いをかいでいやな顔をするのはこれが原因。

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It's Webbin'Time.

 ファンタスティック・フォーのシングの決めゼリフ「It's Clobbering Time!(お仕置きの時間だ!)」のもじり。今作には彼らの本拠地のバクスタービルディングはないが、存在はしているのだろうか。

Spider-Mobile

 ファンタスティック・フォーのヒューマントーチが送ってくれたスパイダーマン専用の車。ウェブを発射できたり、壁も走れたりする優れもの。もっとも、ピーターは無免許だったため運転が下手で、海の底に沈めてしまった……。最近は免許を取ったが、運転はしていない。初出は『The Amazing Spider-Man #130』。

RRおよびTS

 それぞれファンタスティックフォーのリード・リチャーズと、アイアンマンのトニー・スタークの頭文字だろう。万に一つの可能性だが、後者は仕事の電話と記載されているので、もしかしたら同じく科学系企業であるアルケマックスのタイベリウス・ストーンかもしれない。

OPテーマ

 かかっているのはWarbly Jetsの「Alive」。

クラッシャーホーガン

 ピーターが自分の実力を試すために戦ったプロレスラー。初出は『Amazing Fantasy #15』、映画「スパイダーマン」、翻訳であれば『マーベルマスターワークス:アメイジング・スパイダーマン』、『ベストオブスパイダーマン』など。ただし、コスチュームの一つ「レスラーの服」は『Ultimate Spider-Man』誌が元ネタ。

カレンダー

 後ろの×を数える限り、本作は2018年10月3日の出来事のようだ。ちなみにこの日付は『スパイダーゲドン』の導入、『Superior Octopus』誌の発売日。

ESUの卒業証書

 『The Amazing Spider-Man #185』にて、ピーターは体育の単位を落としてしまったせいで卒業が半年遅れてしまった。卒業後はしばらくティーチングアシスタントをし、希望のラボに進むテストにはパスしたものの、スパイダーマンとの両立を考え辞退した。

ウェブシューター

 特殊な接着剤ウェブフリュイドを発射する装置。ウェブの特性としては1時間ほどで溶けてなくなる、強度は鋼並み。ピーターは一度売りに出そうとしたが、一時間で溶けてなくなる接着剤なんて使い物にならないという理由で拒否されたことがある。結構高いらしく、お金がない時に限って真っ先に切れる。

 初出は『Amazing Fantasy #15』、デザインの元ネタは映画「アメイジング・スパイダーマン2」か。バックパックで出てくるマークワンウェブシューターは『The Amazing Spider-Man』誌とのデザインとは異なるため、多分『Ultimate Spider-Man』誌より。

ワタナベ ユリコ

 日系のNY市警。まったく関係ない話だが、スパイダーマンと組んだ刑事はもれなく退職か死亡かの二択を迫られることもあり、ユリもその道を違えず退職することになった。今回のゲームには出てこないが、原作だとミステリオの霧で幻覚を見せるヴィジランテのレイスでもある。

 初出は『The Amazing Spider-Man #600』。もっとも、ほとんど原作の設定を引き継いでいないので、オリジナルも同然だが……。翻訳では『スーペリア・スパイダーマン』シリーズに登場。

ハンマーをよこせ

 今回は出てこない(※編注:と思ったらDLC第1弾で登場!)ものの、スパイダーマンのヴィランには頭がやたらめったらに固いハンマーヘッドというヴィランがいる。彼はNYマフィアの一角マギアのメンバーで、Mr.ネガティブとは浅からぬ因縁がある。

スパイダーセンス

 ピーターが直感を鍛えた末に得た危機察知能力なのだが、時代によって細かく設定が異なる。これのおかげで安全にウェブスイングができるらしい。

ガキのくせに

 スパイダーマンは若者のようにみられるためか、はたまた正体を見られたからか。正体を見られていた場合、狙撃されたり拉致されたりするようなエピソードがあるため、恐らく前者だろう。

ビルを持ち上げるスパイダーマン

 スパイダーマンのオールタイムベストにもあげられる『Amazing Spider-Man #33』のシーン、映画だと『スパイダーマン2』『スパイダーマン:ホームカミング』、翻訳なら『ベストオブスパイダーマン』。「誰だって勝てるゲームより、勝つのが困難なゲームに挑むときこそその人の真価が問われる」というセリフは今でも高い人気を誇る。

スパイダーとマンの間にはハイフンを忘れないでよ

 そうは言うが、最初期の数号はハイフンがあったりなかったりした。今回のゲームに携わっているダン・スロットはかつてTwitter上で、「SpiderMan」という記載を探し、「スパイダーマンにはハイフンがいるんだ」と引用RTするハイフン警察だった。

仲直りのキスする?

 映画『スパイダーマン』より。元ネタではピーターが逆さに、MJとキスをした。今回は両方ぶら下がっている。

ライカーズ/ラフト

 囚人によって収監先が異なり、基本的に一般人はライカーズで、超人がラフト。映画だと『アメイジング・スパイダーマン2』に出ている。

My Other other job - 僕の本当の仕事

オクタヴィアスインダストリーズ

 元ネタはDr.オクトパスがピーターの肉体を乗っ取っている間に設立したParker Industries。初出は『Superior Spider-Man #22』。

 オットーが設立したまではよかったが、ピーターが肉体の主権を取り戻したため、結果としてピーターのものになった。その後順調に成長を続け、腕時計型デバイスのウェブウェアで多国籍企業まで上り詰めた。Dr.オクトパスが復活した際、取り戻そうとしたが、ピーターが会社を破壊することで悪の手に渡るのを防いだ。もっとも、勝手にやったために世間からは非難ごうごうだった。

オットー・オクタヴィアス(Dr.オクトパス)

 初出は『The Amazing Spider-Man #3』。映画「スパイダーマン2」、翻訳だと『マーベルマスターワークス:アメイジング・スパイダーマン』。放射線学の権威だったが、事故により精神のバランスを崩し、ヴィランとなってしまった。今回の彼は、かつてノーマンの部下だったという話は『Ultimate Spider-Man』誌から、肉体が死にかけているという話や、ピーターのヒーローとしてのロールモデルだった話は『The Amazing Spider-Man』誌、『The Superior Spider-Man』誌からそれぞれ引かれている。

 『The Amazing Spider-Man #600』にて、長年の無理がたたりもはや余命いくばくもないことが判明、暗躍を重ねたのちピーター・パーカーことスパイダーマンの記憶と肉体を奪い「Superior Spider-Man(スーペリア・スパイダーマン)」として再誕し、約1年にわたりピーターの人生を謳歌(おうか)する。その後、最終的にピーターに肉体を受け渡し、消滅した。それからさらに何度か死亡と蘇生を繰り返し、今は自身のDNAとピーターのDNAを混ぜた肉体にて復活。Dr.オクトパスの頭脳とスパイダーマンの能力を持ったスーペリアオクトパスとしてカルフォルニアで活躍している。

爆発するコンソール

 スタートレック等でよく見るあれ、Killer Consoleとも。

Keeping the Peace - 街の平和

僕の一番のファン

 J・ジョナ・ジェイムソン。新聞社デイリービューグルの編集長で、スパイダーマンのことを目の敵に思っている。理由は自分の息子のほうがよっぽどヒーローらしいのに、テレビで話題になるのはスパイダーマンだったから。デイリービューグルの編集長を辞めた後は、ファクトニュースというテレビ報道局を設立したが、ヴィランに放送を乗っ取られて悪用されたため、こちらも辞めることになった。今はブロガーをしている。

 なお、メイおばさんがJJJの父親と再婚したため、ピーターとJJJは親戚になってしまった。また、JJJはピーターがスパイダーマンだと知って以降、スパイダーマンのことを陰ながら応援し始めている。

黒と白のスーツみたいに?

 今作では該当するコスチュームが出てこないため、おそらくシンビオートスーツあるいはブラックスーツのことを指しているのだろう。

スパイダーコップ

 ときおりスパイダーマンはバットマンのまねをしてしゃがれた低い声を出す。

おいしいホットケーキもあるし

 『Amazing Fantasy #15』によるとメイおばさんのホットケーキはおいしいらしい。

まずいな、胸毛が写真に写っちゃったらかっこ悪い

 パンツ1枚になるコスチュームにて数本確認ができる。

Something Old, Something New - 古いものと新しいもの

彼のスーツを作っていることがばれれば、君も狙われる

 原作でもこれに似たやりとりはある。『The Amazing Spider-Man』誌で、ピーターがホライゾンラボに就職してからはずっとスパイダーマンの装備に転用できる技術を開発し続けていた。ラボの所長マックス・モデルはそのせいでいつもひやひやする羽目に……。

新しいスーツ

 映画「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのコスチュームが元になっていると思われる。胸の蜘蛛を長く描くと手足がすらっと見えるのだそう。

Fisk hideout - フィスクのアジト

あなたのおせっかいな隣人スパイダーマン

 スパイダーマンの代名詞「あなたの親愛なる隣人スパイダーマン」のもじり。なおアニメ「アルティメット スパイダーマン」だと「よいこの味方スパイダーマン」だった。

For she's a jolly good fellow. - 愛すべき人

マーティン・リー(Mr.ネガティブ)

 初出は2007年度の『Free comic book day』。原作では不法移民で、NYマフィア「マギア」の人体実験の末、ネガティブエネルギーを手に入れてしまう。その後、裏社会で大成し、NYの裏社会を掌握と復讐のために動く。今作では曖昧にされたが(もしくはこの設定がない)、マーティン・リーとMr.ネガティブではそもそも人格が違い、ゲームに出てくる竜の方がミスターネガティブで、F.E.A.S.T.で働いている穏やかな人格の方がマーティン・リー。

 だが、実際のところ本作の彼の設定に近いのは、さまざまな作品のオズボーン親子。実験の結果家族を亡くしてしまうのは『Ultimate Spider-Man』のノーマン・オズボーンで、親や家族のために戦い続けるのは『The Amazing Spider-Man』誌のハリー・オズボーンに近い。

MJ

 メリー・ジェーン・ワトソン。キャラクターの初出は『The Amazing Spider-Man #25』、基本的には『The Amazing Spider-Man』誌をベースに、ジャーナリストの設定のみ『Ultimate Spider-Man』誌より引用されている。原作では女優志望のパーティーガールで、かつてピーターとも結婚していたこともある。

 基本的にMJは人質に取られるなどのいわゆる「ヒロイン」の役割を演じることが多かったが、ダン・スロットが担当していた時期の『The Amazing Spider-Man』誌では、力や武器を与えられるたびに八面六臂(ろっぴ)の活躍をしていたため、今作だと後半のイメージの方が近い。

あなたたちなら立派な子どもがいただろうに

 実際に彼らが子どもをもうけた平行世界もあるが、ピーターが足をなくしたり、ヴィランに世界を支配されたりとあまりいい世界になったためしがない。

なにもかも犠牲にしてくれて、見返りも求めず尽くしてくれた

 ダン・スロットが手掛けるスパイダーマンの中で度々出てくるテーマ、「大いなる力には大いなる責任と犠牲が伴う」のこと。「力=責任+犠牲」といった数式のように使われることもあり、犠牲を払えば払うだけ強くなることも可能。

1を救えば、みんな救われる

 『The Amazing Spider-Man #801』にて、とある親子が「スパイダーマンは確かにアベンジャーズのように派手ではない。でも、彼もまた、いろいろな人の大切な人を救って、それぞれの世界を守っているのさ」と語るシーンがある。本作では逆にスパイダーマンが取りこぼすとマイルズやマーティン・リーのようなスパイダーマンのオリジンのようなものを持ったキャラが発生する仕組みとして機能しているのでたちが悪い。

Don't touch art - 危険なアート

チェロ

 言及されるヴァネッサとはキングピンの奥さん。原作ではなくなって結構たつが、本作では存命だろうか。

 キングピンの杖からはビームが出る。武器を寄贈していたと考えると結構ずぶずぶだったのではないだろうか。

デビルズ・ブレス

 初出は『The Amazing Spider-Man #546』。原作では血液から生成する血縁者を殺すガス。

 とはいえ、今作の後半のスライドから察するに、直接の元ネタは『Ultimate Spider-Man』誌のヴェノム。ピーターの父親が研究していたガン治療用のスーツだったが、戦闘用のスーツにも転用可能だったため、研究が取り上げられてしまった。しかも、そのスーツはDNAから記憶を読み解いたり、人間を捕食する欲求がある生物のようなものだったため、結果的に父親の研究は失敗だったことが明らかになってしまう。

ノーマン・オズボーン

 初出は『The Amazing Spider-Man #14』。本作の設定は『The Amazing Spider-Man』誌、『Ultimate Spider-Man』誌、映画「アメイジング・スパイダーマン2」のミックスだろう。

 『The Amazing Spider-Man』誌初期では息子のハリーにとって最高の父親になるためにグリーンゴブリンとしてスパイダーマンを打倒することを誓い、ヴィランになった。といっても、その後サイコなグリーンゴブリンの側面が強く出たため、自己中心でハリーに対しては無関心という姿勢であることが多い。今回のように、分かりづらいというより原作に頼った描写だが、ハリーを思いやったため全てを犠牲にするのはかなり珍しい。

 今作でたびたび「どうしてそんな人を救うのか」という問いかけがなされるが、彼がその答え。どう考えても悪なのだが、彼が殺されてしまった場合、息子のハリーが死んでしまう。つまり、ピーターは誰かれ構わず助けたため、結果としてハリーを守ることができたというわけで、裏を返せばだれもが誰かにとってのヒーローであることが否めないということ。

ゴーストとは戦ったことがないんだ

 原作では、ゴーストというヴィランと戦ったり、蘇生した人たちと戦ったりするため、この世界にはクローンなどの蘇生方法は存在してませんよという意味。

仮面

 原作でもMr.ネガティブの手下は個の仮面をつけている。といっても、今作の仮面では調べても目を通すところがないがどうやって見るのだろうか。(※編注:カットによって目の穴が空いていたりいなかったりする)

ロビー・ロバートソン

 初出は『Amazing Spider-Man #51』。JJJをいさめることができる有能なジャーナリスト。現行の設定通り、JJJに代わり今のデイリービューグルを仕切っている。

私のお気に入りのカップルだからな

 おなじみ、スタン・リー。スパイダーマンの生みの親の一人で、スパイダーマンのゲームには大抵ナレーションか本人役で出演してくださっている。ダン・スロットが手掛けたゲーム「スパイダーマン シャッタード・ディメンション」でもナレーションを担当していた。

 もともと彼らが結婚するのはスタン・リーが手掛けていた新聞漫画版の企画だったが、本誌でも同時に結婚することになった。

A shocking come back - ショッキングな復活

ショッカー

 ハーマン・シュルツ。初出は『Amazing Spider-Man #46』。ルックスは映画「スパイダーマン:ホームカミング」のスポイラーショット兼没デザイン? 衝撃波を生成するガントレットと衝撃波を吸収するスーツを着込むヴィランでいわゆる三下。原作では、シニスターシックスの一員だが、今回は漏れたようだ。毎週水曜日は全身水になれるハイドロマンと映画を見ている。

Harry's Passion Project - ハリーの大事なプロジェクト

ハリー・オズボーン

 初出は『Amazing Spider-Man #31』。今回の設定は『Amazing Spider-Man』誌と映画「アメイジング・スパイダーマン2」。

 ノーマンが思い込みで話を進めていることもあり、父に事実上のネグレクトを受けている。大学時代の初期はピーターを疎んでいたが、話しかけられて父親がグリーンゴブリンの記憶がなくなったあたりから大分爽やかな好青年に。

 今作で「ヨーロッパ旅行」といいつつ、実は治療だったというエピソードは原作にもある。『Amazing Spider-Man』誌にて、薬におぼれたハリーは3代目のグリーンゴブリンになってしまう。その後正気とゴブリンの狂気を行き来するようになるが、ある晩スパイダーマンと決着をつけるため戦い、「死亡」してしまう。が、この死亡というのが実はノーマンのトリックであり、実際はヨーロッパにて薬物依存の治療をさせられていた。

Wheels within wheels - 複雑な事情

ジェファーソン・デイヴィス

 初出は『Ultimate Comics:Spider-Man #1』。今回のゲームと同様ニューヨークの警察官だが、細部が異なる。かつては彼の兄のアーロン・デイヴィスと泥棒をやっていたが、ニック・フューリーに目をかけてもらいシールドのスパイとなる。原作の設定は恐らくピーターの両親に対するオマージュだろう。

マイルズ・モラレス

 初出は『Ultimate Spider-Man Fallout#4』。もともと普通の少年だったが、伯父のアーロンが持ち込んだ遺伝子操作をされた蜘蛛にかまれ、特殊能力を手に入れる。この力を相談するために当時のスパイダーマンに会いに行くものの、間が悪く死亡していた。その後、彼の葬儀に参加し、グウェンから「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを聞き、彼もまたスパイダーマンとしての戦いを始める。

 とはいえ、今作の彼の設定の元ネタはアニメ「マーベル スパイダーマン」からだろう。 その作品ではホライゾン高校に通っており、機械工学に精通している。物語中盤で特殊な蜘蛛にかまれ、彼もまたスパイダーマンに。基本的にピーターと二人で事件に当たっている。

 なお、本作の後、ピーターは『スパイダーゲドン』へと次元移動をする際、マイルズに留守中のNYを頼んでいたため、次回作ではひょっとすると……?

Home sweet home - いとしい我が家

ショートカット

 地下鉄といえば『Amazing Spider-Man #590』。たまたま地下鉄の切符を手に入れたピーターは勇んで駆け込む。しかし、乗っていた電車がショッカーの手により崩落事故に巻き込まれてしまう。スパイダーマンとして一般人を守りながら、またショッカーとも渡り合いながら地下からの脱出を目指す。この号でJJJの父親が初登場した。

Stakeout - 張り込み

ブラックキャット

 初出は『The Amazing Spider-Man #194』。泥棒だった父親に育てられ、彼女も立派な泥棒に。不運を操る能力を持っている。今後DLCに出てくる予定のため、詳しい話はそちらが出たら。

Straw, Meet Camel - 寝床はソファ

友人

 マイルズの友人といえばガンケだが、今作の彼とは違うようだ。

俺はただの不屈の男さ

 元ネタは『The Amazing Spider-Man #3』にて、Dr.オクトパスに負けて落ち込んでいたピーターを励ましたセリフ。ピーターがファンタスティック・フォーのヒューマントーチの講演会に出たとき、彼の「俺たちファンタスティック・フォーのモットーは諦めないことさ」という言葉に感銘を受け、再びDr.オクトパスへと立ち向かっていった。

 オットーも同様の話をするため、恐らく彼もまた「スパイダーマン」にダブらせているのだろう。

Dual Purpose - 思惑

シルバーセーブル

 初出は『The Amazing Spider-Man #224』。あまり原作との差異がない。シクランの国のお姫様で、ワイルドパックという傭兵を率いる。スパイダーマンとは何度か共闘している。

Fresh Start - 再出発

AIM

 初出は『Strange Tales #146』。Advanced Idea Mechanicsの略で、ざっくりいうと科学技術を武器にして戦う悪の秘密結社。基本的にアベンジャーズ系のヴィラン組織のため、スパイダーマンとの絡みはあまりない。

ラボのラジオでかかる曲

 Jack Shaindlinの「Let's go sunning」。「Fallout3」などで聞いたこともある人もいるのではないだろうか。恐らく原作のDr.オクトパスが放射線学の権威なことにちなんでいる。

 ピーターの曲が「ここで足踏みしているようだがなんとか正気を保っている」といった歌なのに対し、Dr.オクトパスは「光のある所に行っていったんリラックスをしよう」という歌なので、ひどい対比である。

Dinner Date - ディナーでデート

トゥームストーン

 初出は『Web of Spider-Man #37』。原作ではアフリカンアメリカンでアルビノのため、白い素肌は生まれつき。ささやくような声が特徴のNYギャング有数のヒットマンの一人。

 登場時はただのチンピラだったが、『Web of Spider-Man #66』にて、オズコープが残したグリーンゴブリンになれる薬の発展形Dio-X3を肌から摂取してしまい今の堅牢な肉体を手に入れた。なお、この時の様子は映画「スパイダーマン」のグリーンゴブリンの誕生シーンに似ているため、もしかしたら彼がいなければ映画「スパイダーマン」のあのシーンは別の表現になっていたかもしれない。

Up the water spout - 蜘蛛の糸

チャールディッシュ・スタンディッシュ

 アベンジャーズのイベントに出てきている人だが、詳細不明。

Back to school - 懐かしき大学

ミステリオ

 初出は『Amazing Spider-Man #12』。もともとVFX技師で、ウェブを溶かす霧、幻術のための派手な演出などを武器にしてスパイダーマンに挑む。

 ダン・スロットが8年前に手掛けたゲーム「スパイダーマン シャッタード・ディメンション」にてラスボスを務めた。

リザード

 初出は『Amazing Spider-Man #6』。カート・コナーズ教授は自身の右腕を再生させるべく、トカゲの再生力を再現したものを打ち込んでしまい、トカゲ人間になってしまう。スパイダーマンはコナーズ一家の協力のもと血清を打ち込み、コナーズ教授を元に戻すことができた。その後も教授はしばしばジキルとハイドのようにリザードとコナーズの間を行ったり来たり。

 最近では自身で変化を制御できるようになってESUの教壇に立つ。

リー

 考えてみれば今作のスパイダーマンが話しかけるのはみんな本名である。

 ハーマン、エイドリアン、マックス……ダン・スロットのスパイダーマンでは、「誰もがみんなスパイダーマンにもなりうるし、ヴィランにもなりうる」というテーマで話を進めるため、ヴィランの名前でなく本名で呼ぶのは正しいかもしれない。

Spider-hack - スパイダーハッキング

モーガン・マイケルズ

 優秀な科学者だったが特殊な血液の疾患を抱えており、その治療のために吸血蝙蝠を原料とした薬品と電気ショックを試みた結果、吸血鬼のようになってしまった。初出は『The Amazing Spider-Man #101』。

 今作ではデビルズ・ブレスの開発と治療を担当していたが、コミックでもピーターの血液でできたデビルズブレスを無効化するために力を貸してくれた。

First day - 初日

アメイジング、スペクタキュラースパイダーマン

 マイルズが挙げたのはいずれもスパイダーマンのあだ名。今作の難易度名にもついている。もっとも、マイルズ自身は「Ultimate」なところにも注目したい。

The one the get away - 逃亡者

この前はこれでうまくいったのに

 元ネタは映画「スパイダーマン2」。Dr.オクトパスとスパイダーマンが電車の上で戦闘していた最中、Dr.オクトパスがブレーキを破壊。スパイダーマンはウェブを使って電車を止める。

メッセージ画面

 本作の大半の場面ではスマホの画面と内容は一致しているのだが、実は画面と文字が一致していない。

Break through - 突破口

義手はもう過去の産物さ

 コミックではスーペリアスパイダーマンの後没頭している研究が自身の本来の分野の放射線学でなく、義手や義足だったため思うように動けないときに思うところがあったのだろう。

Out of frying Pan - 一難去って

ライカーズの脱獄

 元ネタは『New Avengers Breakout』。とある人の手引きにより、エレクトロがライカーズを内側から攻撃。収容されていたスーパーヴィランとその場にいたスーパーヒーローたちが戦うことになった。この時戦っていたメンバーで新生アベンジャーズを始める。

ニュースのスパイダーマン

 『The Amazing Spider-Man #68』の表紙のオマージュ。

まだ骨は残ってるってことだろ?

 半ば偏見に近いのとコミックの事情は重々承知だが、スパイダーマンが骨折するときはいつも右腕な気がする。

Into the fire - 炎の中へ

火事の中

 映画「スパイダーマン」と「スパイダーマン2」へのオマージュか?

蜘蛛の糸を受け取るマイルズ

 映画「アメイジング・スパイダーマン2」ではこのウェブが結果的にグウェンを殺すことになった。今回は誰か捕まえてくれる人がいて、そしてスパイダーマンが丈夫でよかった。

Picking up the trail - 痕跡の行方

マック・カーガン(スコーピオン)

 初出は『The Amazing Spider-Man #28』。もともとはJJJがスパイダーマンの正体を調査するために雇った私立探偵。だが、生物の力を付与する研究の広告を見たJJJが、これでスパイダーマンを倒せると思い、カーガンをスコーピオンに変えてしまう。本作のポッドキャストで語られる一幕はこれが元ネタ。

 今作では生体スーツのため、本人と一体化している模様。自分の意志で脱ぐことができないというネタはPS1の「スパイダーマン」が元ネタか。

 なお、ダン・スロットのスパイダーマンのころに顎を砕かれていたため、別人とはいえ顎を出していると何とも言えない気持ちになる。

アレクセイ・スミノルフ(ライノ)

 初出は『The Amazing Spider-Man #41』。人体実験によって得た強靭な肉体と、サイのごとき堅牢さを持つスーツをまとった超人。バックパックの中にある、スパイダーマンが彼のスーツを溶かすウェブを開発し勝利したエピソードは、翻訳だと孫引き的だが『スパイダーマン ブルー』に収録。

エイドリアン・トゥームス(ヴァルチャー)

 初出は『The Amazing Spider-Man #2』。反重力装置によって飛行し、そのスーツから超人的な力を得ている。バックパックにある、スパイダーマンが彼に勝つために装備を無効化するスイッチを作ったエピソードは、コミックの初戦に当たる。翻訳だと『マスターワークス』に収録。

マクスウェル・ディロン(エレクトロ)

 初出は『The Amazing Spider-Man #11』。電気技師だった彼はある日事故で電気を操ることのできる体に。今回出てきたシニスターシックスの中で唯一コミックスでは故人になっている。今回の見た目は『The Amazing Spider-Man』誌の、新聞社DBを打ち倒すために奮闘した「Power to the People」編か。

Streets of poison - 毒の道

タスクマスター

 一目見た技をコピーできる傭兵。初出は『The Avengers #195』ということもあり、アベンジャーズ系のヴィランであって、あまりスパイダーマンに絡みのあるヴィランではない。

 スパイダーマンに関係があるのはどちらかというと彼の弟子のブラッドスパイダー。タスクマスターに鍛え上げられ、生身でスパイダーマンと同じような身体能力を持つ。前日譚小説にも出てきていたため、そちらの絡みだろうか。メタ的に言えば、彼のチャレンジは全てスパイダーマンとして行動するプレイヤーに、本来のスパイダーマンとしての動きを強制するものであり、われわれプレイヤーは疑似的にブラッドスパイダーとしての道を歩まされているといえなくもない。

これは現実? それとも幻覚?

 ここから一連のシークエンスは博士との会話が成立しているため、この時点ですでにDr,オクトパスはピーター=スパイダーマンだと知っていたのだろう。逆に言うと、ピーターはうっかりスパイダーマンとピーターの使い分けを忘れてしまっている。これはラストのDr.オクトパスとオットー・オクタヴィアスの使い分けとも対比されている。

Heavy hitter - 強打者

ノーモアスーツ、ノーモアライノ

 ライノをやめたからといって幸せになれるわけではない。ライノはオクサナという妻のために一時期ライノを引退していた。しかし、二代目ライノが執拗にアレクセイを挑発、スパイダーマンと二代目ライノが争った末にオクサナが殺されてしまう。復讐のため、彼は再びライノに戻ってしまう。

Step into my Parlor - 我が家へようこそ

これって、コンバットマスクの試作品かな

 グリーンゴブリンのマスク。左上にグライダーが、右上にパンプキンボムの装備のステータスが表示されている。スパイダーマンのマスクに似せているのは、ダン・スロットのスパイダーマンではときおりゴブリンとスパイダーマンがダブるように描かれているため、本作でも何らかの形でダブらせている(もしくはダブらせていく)のだろう。

私の父親とは比べものにならないわ

 MJの父親はアルコール依存症で暴力を振るっていた。

7月18日

 スパイダーマンにおいて最も近いのは「Return Of Sinister Six」の発売日か。Dr.オクトパスが再びシニスターシックスを招集する。メンバーはドックオク、エレクトロ、ヴァルチャー、サンドマン、ミステリオ、ホブゴブリン。初代メンバーのクレイブン・ザ・ハンターは当時死んでいたため、ホブゴブリンが代理を務めた。

1986年9月17日

 スパイダーマンにおいて最も近いのは「Sinister Syndicate」の初登場回の発売日。メンバーはビートル、ブーメラン、ハイドロマン、ライノ、スピードデーモン、ハードシェル、ショッカー。

神経変性

 映画「アメイジング・スパイダーマン2」のハリーの家系に連なる病気が元ネタ。治療の鍵がスパイダーマンのため、自身でスパイダーマンを作ろうとしたのだろう。結果として、マイルズがスパイダーマンになってしまったが……。

Heart of Matter - 事件の核心

部下を傷つけ、装備を破壊し、顧客に多額の損害を与えた

 コミックでも初登場時はスパイダーマンに煮え湯を飲まされている。街にはびこるブラックフォックスという解党を捕まえるため雇われたセーブル。一方、スパイダーマンはブラックフォックスがこれを機に引退をすると聞いたため、彼を助けるためにセーブルたち相手に立ち回る羽目になった。

「私の親が真に誇ってもらうために、私はオズボーンに正義を示すのだ」「あんたにそんなことはさせない」

 この後のやりとりから分かるが、スパイダーマンはこの方法で復讐させることだけを止めようとしてるのであって、復讐自体は肯定している。

なぜ貴様はそうまでしてこのクズを救おうとするんだ

 ダン・スロットのスパイダーマンでは、「たとえヴィランであっても死なせない」という誓いが一つ重要なテーマとして掲げられる。そもそもコミックのスパイダーマンは死んだとしても何かしら蘇生手段があるため、殺したところで根本的な解決にならないのだ。また、誰もが間違うが、そのやり直しの機会も必要なため、それを奪う殺しはNGということになっている。

 例えば、ハリー・オズボーンは先述のように一度はグリーンゴブリンになって、周囲に多大な迷惑を掛けたが、今となってはよき父であり、いざとなればカーネイジと同化した父親にも立ち向かうヒーローになっている。

 また、自分にとっては他人かもしれないが、誰かにとっては「ベンおじさん」や「ハリー」の可能性もあるので、そういったことも考慮し、不殺を貫こうとする。

まさかのパーカーラック発動

 ウェブシューターの前の薬の瓶が邪魔でウェブを打てなかった。もしここで逃げ切れたら、少しは状況が変わっていたかもしれない。なお、ピーターの不運のことはパーカーラックと呼ばれている。

スパイダーマンにはできない、でもピーターならできる

 ダン・スロット期のスパイダーマンでは重要なテーマのうちの一つ。スパイダーマンでは解決できない出来事も、ピーターなら解決できる場合が度々ある。

やっちゃって、タイガー

 映画「スパイダーマン2」のセリフより。なお、ピーターのタイガーという愛称は、ピーターが全然トラっぽくないからという理由で名付けられた。

蜘蛛にかまれたマイルズ

 コミックと同様に今後ステルスやヴェノムショックなどを使えるのだろうか。

祖国に帰るわ

 シクランはエンドオブアースで滅ぼされたり、オズボーンレガシーで占拠されたりと、ダン・スロット期のスパイダーマンではひどい目にあいがち。

The peace from war - 平和は戦争から生まれる

あいつはいつでも戻ってくる、全てを奪わねば

 あいにくだが、コミックのノーマン・オズボーンは死んだとしても復活してくるし、仕留めそこなった時には地下に潜って陰謀を画策するため、奪ったり殺した程度でどうにかなると考えているDr.オクトパスの認識は甘い。

これ終わったらオズボーンの罪を暴くから

 本作の続きがイベント『スパイダーゲドン』にて語られた。その中に、オズボーンは市長を辞任したとあるので、実際彼は暴いたのだろう。

マスク割れ

 初期のコミックのエピソードに、インフルエンザ中にDr.オクトパスと戦って負けてマスクを脱がされたことがあった。しかし、周りもひ弱なピーターがスパイダーマンのコスプレをしていたとしか思ってくれなかったため、事なきを得た。

「偉大なる人は犠牲を払えなければならないんだよ」「大賛成!」

 ここの大賛成、英語だと「I can't agree more.(これ以上ない同感)」なのだが、それぞれ強調して話す関係で途中まで「賛同できない」という内容になっていて非常に面白い。

ニューラルインターフェイスが私に影響を……

 ピーターのラボの実験を見る限り、毒性とかしか語っていないので、これは多分ヴェノムというかシンビオートというか力の魔力について語っている。

こんな体に閉じ込められて

 原作でのオットーは長年の暴力にさらされ続けたせいで余命が約2年となってしまう。彼はあがきにあがいた結果、スパイダーマンの肉体を奪うことを画策し『スーペリア・スパイダーマン』が始まる。

おばさんを救うかどうするか

 メイおばさんの死ぬ死ぬ詐欺は今に始まったことではない……というより、もともとメイおばさんの体が相当弱いため、ことあるごとに死にかけるのだ。実際に死んだら死んだで、メフィストと契約すれば何とかなると思うというドライな見方をしたらさすがに人の心がないだろうか。

私のおいに会いたいわ

 『Amazing Spider-Man #400』の、余命いくばくもないメイおばさんが実はピーターがスパイダーマンだと知っていたと告白するシーンが元ネタ。原作でもこのままメイおばさんは死ぬ……もっとも、そのメイおばさんはノーマンが用意したそっくりさんの女優で、実際は監禁されていたということが明らかになる。

薬をさせないピーター

 ここで薬を刺した場合、全てを犠牲にして息子を救おうとしたノーマン・オズボーンと変わらなくなってしまうため、ピーターは結果としてメイおばさんを犠牲にする。ダン・スロットはピーターのifを他人に書かせるの好き。

シェフになろうかな

 ピーターのクローン、ベン・ライリーはピーターからスパイダーマンを受け継いだ後しばらくカフェのバイトをしていた。

僕の関わったプロジェクトで化け物を生んじゃったし……

 原作でもピーターの関わったプロジェクトで化け物を生んだことがある。『Amazing Spider-Man #692』にて、ピーターの職場ホライゾンラボに社会科見学に来ていたアンドリュー・マグワイア君がピーターの実験の失敗に巻き込まれ、スーパーパワーを手に入れてしまう。また、ピーターの発明がDr.オクトパスに利用されてアベンジャーズが全滅し、世界征服一歩手前まで進んだこともある。

エンパイアステート大学Tシャツ

 実際コミックで出てきたときはパーカーで、来ていたのはハリー・オズボーン。初出は『The Amazing Spider-Man #697』。ノーマンから逃げ切るため、息子スタンリーと共に逃避行していた際に着用していた。

小ネタ集

バックパック

初デートのメニュー

 裏に記載されている1964はMJが初めて言及された年。メイおばさんはピーターをMJに会わせたがっていたが、ピーターは嫌がってなにかにつけてすっぽかしていたため、実際に二人が出会うのはかなり先となる。

「感謝」の絵

 飛んでいく風船をキャッチするのは、PS2のゲーム「スパイダーマン2」。とてつもなく面倒なミッションだったため、記憶に残っている人もいるだろう。

病院の請求書

 ピーターの口座番号03101963の下4桁はスパイダーマンの個人誌が始まった1963年のこと。

ナイトクラブのVIPカード

 記載されているDEEP ENDはピーターがウェブシューターと財布を盗まれたクラブ。職がなくて困っていたピーターはハリーの誘いに乗ってクラブへと向かう。そこでハリーにお金を借りたはいいものの、ハリーにお近づきになりたい人から逃れるためにトイレから逃げ出したところ、強盗にあってしまう。翻訳だと『ブランニュー・デイ 1巻』の出来事。

ぬいぐるみ

 異世界の『Ultimate Spider-Man』にて、スパイダーマンの権利をキングピンがまるまる買い取ったというエピソードがある。街にあるスパイダーマングッズを買うと、キングピンに収益が行くことに……。また『The Amazing Spider-Man』誌にて、かつてテレビスターだったピーターはスパイダーマンとして小切手を切ってもらったことがあったが、スパイダーマン名義だと誰も取り扱ってくれなかったため現金化ができなかった。

自己啓発の本

 著者のDr. LUDWIG RINEHARTはかつてミステリオが演じた精神分析医の名前。JJJのもとに赴き、スパイダーマンが精神疾患者であることを証明して見せると豪語、ミステリオお得意の幻術でスパイダーマンが正気を失ったと思い込ませた。惜しむらくは、JJJがラインハートが実は医者でも何でもないことを調べ上げてしまい、それをスパイダーマンの前で大声で叫んでしまったことだ。

科学省のトロフィー

 ピーターは不定分子研究で賞をもらったことがある。また、最近市長になったキングピンから名誉市民の賞を贈られそうになった。今回はそれらのエピソードの合体だろう。

肉団子のレシピ

 途中までそこそこまじめに書かれているが、最後に「MJに見つめられると最高だった」とあるので、火事になりかけた理由がうっすら分かる。

ロケット

 ピーターの両親はシールドのエージェントだった。ただ、レッドスカルにはめられ、暗殺されてしまった。のちにスパイダーマンとして彼らの無実を晴らした。

電気工事用手袋

 具体的には『The Amazing Spider-Man #9』の出来事。初戦の際、スパイダーマンはうっかりエレクトロに触ってしまい、感電して気絶してしまった。その反省を生かし、ゴム手袋とゴム靴をはめ、エレクトロに再び立ち向かった。その際、エレクトロは警察に対する壁として囚人を脱獄させていた。これがベンディスの『New Avengers』でモチーフとして使われ、その後PS4スパイダーマンで孫引き的に再び使われていることになる。

ESUのバッジ

 教壇に立ってみたいとピーターは言うが、異世界の彼は今まさにティーチングアシスタントをしているので複雑な心境である。

オズコープのビジター・パス

 記載されている「ASM14」はグリーンゴブリンが初登場した回。

失敗したプロトタイプ

 記載されている「ASM31」はハリー・オズボーンが初登場した回。また、ウェブフリュイドがオズコープ由来なのは映画「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ。

アンダーアームウェブ

 コミックのスパイダーマンの脇についている蜘蛛の巣のこと。原作ではアイアンスパイダーが出るまで特に意味はなかった。飛ぶ設定から考えると映画「スパイダーマン:ホームカミング」かアニメ「マーベル スパイダーマン」か。

ピザ配達の帽子

 ピザ配達のエピソードは映画及びゲームの「スパイダーマン2」。

昔のウェブシューター

 コミックのスパイダーマンのもの。脇にある直方体のウェブカートリッジに液を入れ、尽きたら隠しているベルトから予備を入れる方式。

割れたレンズ

 ヴァルチャーと交戦してレンズを壊され失明しかけたエピソードはあるにはあるが、それはエイドリアン・トゥームスではなく、ジミー・ナタルという元NYのギャングでトゥームスとは無関係。彼の酸性の液体を浴びてしまいスパイダーマンのマスクが溶け、危うく失明しかけた。見えない間はスパイダーセンスで補っていた。なお、エイドリアン・トゥームスはスーペリア・スパイダーマンのせいで一時期失明していた。

バルチャーの妨害装置

 『The Amazing Spider-Man #2』の出来事。ヴァルチャーの反重力発生装置に対するジャマ―を作り上げ、再選に臨んだ。

リザードの血

 記載されている「061963」は1963年の『The Amazing Spider-Man #6』を指す。デイリービューグルにスパイダーマンがフロリダにいるトカゲ男と戦うという見出しを勝手に出されたため、ピーターはスパイダーマンとしてJJJを脅し、共にフロリダへと向かう。その正体が生物学の権威、カート・コナーズだと判明したため、彼の研究を完成させ元に戻した。その後コナーズはNYへ引っ越し、度々スパイダーマンの協力をする。

物理の本

 エレクトロ初登場の回にて、早とちりしたJJJはエレクトロがスパイダーマンだという飛ばし記事を書いてしまう。のちにピーターがエレクトロを倒すスパイダーマンの写真を持ってきたため、謝罪記事が出た。

古い眼鏡

 眼鏡のフレームがべっ甲なので、映画「アメイジング・スパイダーマン」シリーズの父親の眼鏡だろう。

大学の卒論

 評価をしているウォレン教授はコミックだとクローンを作るヴィランのジャッカル。論文のタイトルから察するに、Dr.オクトパスの研究そのものといっても過言ではないので、序盤でピーターさえいれば解決していたことは容易に想像できる。自宅から真っすぐ行けば研究所なので、事件はそこから遠く離れたタイムズスクエアという配置、悪意がありすぎる。

スパイダートレーサー

 スパイダーマンのスパイダーセンスにのみ引っ掛かる探知機。ウェブシューターから放つ。何度か改良されているが、悪用されることもしばしば。また、機械的なレーダーでもないので、スパイダーセンスの範囲外に出たり、新旧のトレーサーの区別がつかなかったり、2つ以上あると追いかけることができなかったりと苦労する。

ライノの破片

 かつてスパイダーマンは、突進してきた彼を蹴飛ばし、頭から地面に突っ込ませるという方法で初白星を挙げた。だから、今回は折れている角の破片が出ているのだろう。なお、二回戦目には別のスーツの破片から、ライノのスーツを溶かすウェブを作り、無力化した。

ショッカーのスーツ

 コミックのショッカーはこのスーツを着ていないと自身のガントレットの衝撃を受け止めることができない。そのため、ある程度なら物理攻撃にも強い。逆に言うと、これなしで彼のガントレットを使うのは反動が大きいため難しい。

応募書類

 コーヒービーン(カフェビーン)は大学生だったころのピーターたちのたまり場だった。のちにハリーが買収し、フランチャイズ化していた。

ステルス・フラグメント

 街頭の素材はリブラニウム、あらゆるものを反射する。これで光と音を反射させできたのがステルススーツ。ホライゾンラボにたどり着かないと手に入らないため、道のりは遠そう。

キーチェーン

 スタン・リーのキャッチフレーズ「Excelsior(向上せよ)」。

メッセージカード

 記載されているのは、副編集長のジョー・ロバートソン、ヴェノムとして有名なカメラマンエディ・ブロック、元恋人のベティ・ブラント、秘書のグロリア・グラント。エディ・ブロックはコミックだとライバル社のデイリーグローブ社のカメラマンだったが、本楽では映画「スパイダーマン3」のように最初からビューグルらしい。

MJの記事

 インタビューを受けているのはのちのエージェントアンチヴェノムことユージーン・フラッシュ・トンプソン、及びピーターの同級生かつブルーバードのサリー・アヴリル。

ヘルメットの破片

 映像技術を武器にスパイダーマンを惑わすミステリオ。ダン・スロットが8年前に手掛けたPS3の「スパイダーマン シャッタード・ディメンション」ではボスを演じていた。

スパイディのピンバッチ

 スパイディスクワッドは実際に存在するスパイダーマンの非公式なファンダム。そういえば今回のJJJがポッドキャストでスパイダーマンがことあるごとに公開されている方式なのは、こちらも有志のファンが運営している、スパイダーマンにまつわるニュースを伝えるポッドキャスト「Amazing / SuperiorSpider-Talk」へのオマージュだろうか。

レスリングのチラシ

 条件からすると映画「スパイダーマン」。映画では3分以内に勝ってしまったため、満額はもらえなかったが、この世界のスパイダーマンはもらえたようだ。

古いカメラ

 コミック最初期のピーターが使っていたのはベンおじさんのもの。カメラを構えながらヴィランと戦うのは無理だったため、早々にユーティリティ・ベルトの隠しカメラに改造してしまった。

砂のガラス瓶

 サンドマンがスパイダーマンに初めて敗北した時、掃除機で吸われて負けた。この世界のサンドマンも似たような形で負けてしまったらしい。

弁護士の名刺

 盲目の弁護士とはマット・マードックことデアデビルのこと。高い身体能力と、盲目ながら優れたレーダーセンスで高い空間把握能力を持っている。スパイダーマンとは古い付き合いで、実際にスパイダーマンが逮捕されたときに弁護してもらったこともある。翻訳だと『エレクションデイ』に収録。

スパイダー・シグナル

 スパイダーマンの顔をした懐中電灯のようなもの。携帯版バットシグナルといえば分かる人には分かる。ヴィランを怖がらせたり、陽動に使ったり、懐中電灯として用いられる。

コスチューム

ノワールスーツ

 禁酒法時代を舞台にしたコミック『スパイダーマン ノワール』のコスチュームではなく、そのスパイダーマンが出てくるゲーム「スパイダーマン シャッタード・ディメンション」のコスチューム。ノーマンというギャングが支配するNYにて、ベンおじさんが報復のためにヴァルチャーに食われてしまった(カニバリズム的に)。そこで蜘蛛の神に力を与えられたピーターはスパイダーマンとしてギャング一掃に挑む。

スカーレット・スパイダー・スーツ

 ピーターのクローン、ベン・ライリーがNYに戻ってきた際、既にNYに「スパイダーマン」はいるため、彼なりの新しい決意としてスパイダーマンのタイツの上に、その辺に売っていたパーカーを着用し差別化を図った。スカーレット・スパイダーと自称しているのは自分はスパイダーマン(つまり本物)ではないため。フードがついているため、フーディとも。

ステルス・スーツ

 あらゆる衝撃を反射するリブラニウムを用いて作ったスーツ。ラインが白色のときは機能がオフ、緑の時は完全ステルス、赤になると外の音を完全にシャットアウトする。二代目スカーレットスパイダーのコスチュームは、このスーツを知らぬ間に二代目マダムウェブによりデザインを大幅に変更されたもの。ケインはそのデザインに納得していない様子。

スパイダー・アーマーMK.IIスーツ

 防弾仕様のスーツ。「誰も死なせない」と誓いを立てたピーターの前に立ちふさがったのは、ソシオパスのマサカーだった。人々を犠牲にしながら次々と犯行に及ぶ彼を含めた皆を守るべく、ピーターが作ったのがこのスーツ。人質を殺そうとしたマサカーの銃を無効化し、またマサカーを射殺しようとしたNY警察の狙撃からマサカーを守った。

スパイダー・アーマーMK.IIIスーツ

 地球を人質に取ったDr.オクトパスおよび彼の率いるシニスターシックスに対抗すべく作ったスーツ。サンドマンを操れるアプリ、ミステリオの幻術無効、エレクトロの電撃無効、カメレオンの返送を見抜くなどなど、機能だけを見れば素晴らしいスーツだが、序盤でDr.オクトパスにハッキングされ無効化された。

スパイダー・アーマーMK.V

 ピーターが社長時代に着用していたスーツ。胸の蜘蛛のマークを押すと私服にも変わる優れもの。このころのスパイダーマンはピーター社長のボディーガード兼、パーカーインダストリーズの宣伝キャラクターとなっていたため、彼の事情を知らない周りの人たちからは、あのスパイダーマンがいくらピーターに借りがあるとはいえあそこまで協力するとはと思われていた。

シークレット・ウォー・スーツ

 シールドの密命でドクタードゥームの国ラトベリアに潜入工作を仕掛けた際のスーツ。この事件のせいで、コミックのニック・フューリーは一時期表舞台から姿を消してしまう。

ネガティブ・スーツ

 スパイダーマンがネガティブゾーンに入った際、コスチュームの色が白黒になったことに由来するので、厳密にはスーツではない。今作で採用されたのは、後々ミスターネガティブに触れられたスパイダーマンは反転してしまい、彼に操られてしまったエピソードによるものだろう。

絶縁スーツ

 エレクトロがパワーアップした際、ピーターも彼に対抗するべく作ったスーツ。このエピソードにて、ウェブを改良するシーンはそのまま映画「アメイジング・スパイダーマン2」でも使われている。

レスラースーツ

 デザインは『Ultimate Spider-Man』誌が元ネタ。蜘蛛のスーパーパワーの力試しとして参加した、レスリング用のスーツ。

ハンドメイドスーツ

スターク・スーツ

アイアン・スパイダー・スーツ

 それぞれMCUのスパイダーマンのスーツ。

フィアー・イットセルフ・スーツ

 レッドスカルの娘によって復活したサーペントというヴィランを倒すため、オーディンによって与えられたガントレットを装備したときに変化したスーツ。なので、元のスーツが一時的に色が変わっているだけ。なお、決戦の後、ガントレットは破壊された。

スパイダーマン2099 ブラックスーツ

スパイダーマン2099 ホワイトスーツ

 ミゲル・オハラこと2099年のスパイダーマンのスーツ。ブラックスーツは未来で彼が着用していた本来のスーツ。ホワイトスーツは現代に閉じ込められてしまった彼がピーターからもらったスーツ。

スピリット・スパイダー

 スパイダーマンが「大いなる力には大いなる責任が伴う」ことを学ばず、殺されたのち生き返ったスーツ。翻訳だと『アイデンティティ・ウォー』

ラストスタンド・スーツ

 スパイダーマンが戦いを辞めずに指名手配された老人になった世界でのスーツ。かつてのヴィランを殺してしまったことを悔やみ、またもう守るものが先立ってしまいながらも戦い続ける。

スパイダー・パンク

 悪徳企業オズコープに支配される中、ボビー・ブラウンはパンクロック片手に立ち向かう異世界のスーツ。もともとはスパイダーバース用にスパイダーマンUKとしてデザインされたが、実際にスパイダーマンUKは別にいたためお蔵入りになってしまった。ただ、そのパンクさを気に入ったダン・スロットが別キャラクターとしてスパイダーバースへと登場させた。

ダーク・スーツ

 いつまでたっても殺しを辞めないデッドプールにいよいよ愛想をつかしたことを示すためのスーツ。今回、この作品でこれが選ばれたのはかなり複雑な事情がある。

 もともと、スパイダーマンは宇宙での戦いに巻き込まれ、ボロボロになったいつもの赤と青のスーツの代わりに、謎の素材で作られた黒と白いスパイダーのデザインがあるスーツを着用した。後々にこれは怒りの感情を増大させるシンビオートという生物だったことが判明、ファンタスティック・フォーに引き取ってもらう。しばらくして赤と青のコスチュームに戻っていたが、ブラックキャットに先ほどのシンビオートスーツとデザインが同じスーツをもらい、しばらく着用し続ける。その後、ヴェノムが現れ、MJを脅したため、当時のMJからそのスーツはヴェノムを連想させるからやめてほしいといわれ、捨てることになった。その後『シビル・ウォー』のラストで地下に潜ったスパイダーマンが、自身の怒りを表明すべくブラックスーツを再び着用……なので、本当ならあのシーンで手に入っているのはブラックスーツが正しいのだが、似たような経歴を持っているこちらのスーツが出てきた。シンビオートが後々出ると思われるので、混乱させないための配慮だろう。

サイドミッション

ネットセレブ

スクリューボール

 いろいろな人をからかい、その動画をアップロードしている愉快犯。その標的にスパイダーマンを選んだ際、中身がピーターだったときは恨み言を言われただけで済んだが、Dr,オクトパスだったときは入院するほどの重傷を負った。金的はまずいって……。初登場は『ブランニュー・デイ 3巻』、再登場は『スーペリア・スパイダーマン 2巻』。

ファンシーダン

 チンピラ集団エンフォーサーズの一人で、ただの人間なのでたかが知れているが素早い身のこなしで相手をほんろうする。スパイダーマンの尻を見ただけで、それが本物のスパイダーマンかどうかを見破ったことがある。もっとも、今作ではFANCDANというラジオネーム(?)のため、本人かは不明だが。

ドッペルゲンガー

カメレオン

 変装の達人で、クレイブン・ザ・ハンターの弟。オバマ大統領にも成り済ましたことがある。

トゥーム・ストーン 怪しい動き

アルケマックス

 2099年ではなかば地球を征服している大企業。オズコープのトップに就任したリズ・アレンが社名を改めた。今だとオズコープ=アルケマックスなので、その薬品を用いて、映画「スパイダーマン」みたいな力の付け方をしたトゥームストーンという構図は、考えれば考えるほどグリーンゴブリンの存在が強調されているようにしか思えない。

ビル

ホライゾン

 一時期ピーターが就職していたラボ。未来と現在をつなぐタイムドアの暴走により、ニューヨークの建物は2099年へと吹き飛んでしまった。今はサンフランシスコで、ホライゾン大学を経営している。

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