ブスをバカにしていた男子が女子になって気づく“かわいくなる大変さ” 漫画『朝起きたらブスだった』で人生ハードモードな世界を知る
かわいいをつくる苦労と方法がいろいろと勉強&参考になる。
大学生男子が朝起きたら美少女……ではなかった漫画『朝起きたらブスだった』(著・お肉おいしい)。それまでブスを馬鹿にしてきた彼が実際に女子になって、かわいくなるための苦労に気づいていく物語が、男子の知らない“ハードモード”な世界を教えてくれます。
「何でうちの学校の女子ブスばっかなんだろ」と“童貞特有の理想の高さ”をみせる主人公・青葉光。それに腹を立てたお姉さんに黒魔術で女になる呪いをかけられます。女子として1日過ごしてみるよう提案された彼は、すっぴん&メガネのままノリノリで大学に行きますが……?
その結果は、周囲にじろじろ見られ、ウェイ系男子に罰ゲームとして遊ばれるという散々なもの。「女の子なのに全然イージーモードじゃない…なぜだ!?」と悩む光に、お姉さんは人生イージーモードなのは男子が「女の子」として見ている“かわいいピラミッド”の上部の女子のみで、ブスになった光は最下層の「人生ハードモード」だと現実を突きつけます。よくある「朝起きたら美少女」とは天と地の差だ……。
そしてある意味ここからが本編。女子に体毛がないとさえ思っている無知な光に、お姉さんが服装やメイクなどいろいろ教えていくのですが、どれも男子にとってはハッとする展開ばかり。特に“ナチュラル”を人工でつくる「ナチュラルメイク」が1時間は余裕でかかるという事実や、途中でくじけそうになるほど工程の多い実際のメイク作業は「マジかよ……」と衝撃を受けます。
ちなみに「すっぴんぽい方がいい」と化粧の好みを話す光に対して、それは「化粧しなくても可愛い美少女」のことで、「今の光みたいなナチュラルすぎ大自然ブスの方が良いって話じゃないから腹たつんだよ!」とお姉さん。的確すぎてこっちも謝りたくなってくる……。
また面白いのは、光がその難しさに気づいて学ぶだけでなく、自身が女子として一歩ずつかわいくなるのを楽しむ姿。テンポの良いギャグ展開でそんな成長物語が描かれつつ、お姉さんのシリアスな悩みが女性のリアルな現実だということを教えてくれます。外見のせいでバカにされてきたお姉さんの言葉が心に来る。
同作はニュースサイトの「ダ・ヴィンチニュース」で連載された作品で、作者のお肉おいしい(@029_umai)さんが先日Twitterでも公開して大きく話題に。コメントでは「ブスあるある」「ほんと大変」と共感の声が寄せられたほか、男性から「こういう苦労を知らなくて申し訳なくなってきた」「女性がメイク長いのはこの事だったのか」と納得し勉強になったという声が上がり、続きが気になる人の声も。
『朝起きたらブスだった』は全15話の第1部が公開済みで、Twitterでは第2部が不定期で更新中。こちらではほとんどの男子にとって未知の世界「化粧品」に関する話題が描かれています。
画像提供:お肉おいしい(@029_umai)さん
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