余命わずかな祖母と過ごした思い出描いた漫画に涙 かけがえのない時間と祖母への気持ちつづる
大切な家族の最期をどう迎えるか
大好きな祖母の余命がわずかだと知り、心の準備をしながら、祖母との大切な時間を過ごした思い出を描いた漫画「大好きなおばーちゃんへの手紙」漫画に、「涙が出た」「今すぐおばあちゃんに会いに行きたい」と感動の声が集まっています。
作者の明(@rikukamehameha)さんの祖母は、17歳のときに両親を亡くし、5人の弟妹の母親代わりに。その後結婚して娘を2人持ち、今では孫9人ひ孫8人のおばーちゃん。そんな大好きなおばーちゃんの余命がわずかだと知り、ナースである明さんは可能な限り介護や医療の相談に乗り、孫やひ孫と会える機会を作り、仕事の合間を縫って会いに行きました。少しでも役に立ちたかったし、一時でも長くそばにいたかったからです。
ある日、おじーちゃんから「今日か明日がヤマ」と連絡を受けた明さんは急いで祖父母宅に向かいます。看護師としての経験から、おばーちゃんの呼吸が最期に向かうものであることを悟り、親族に声をかけます。娘2人と孫5人が集まり、家族に見守られて、おばーちゃんは静かに眠りにつきました。
みんなでおばーちゃんに着せる着物を選び、葬儀の壇の代わりに壁一面を思い出の写真などで飾ります。棺には孫からの手紙と娘の描いた絵とおばーちゃんが育てた草花を。お葬式のあとは思い出話をたくさんしたそうです。たくさん苦労したことも「苦労も苦労と思わなきゃなんてことないよ」と笑い、書道、水泳、料理の腕前も上手。やさしくて温かくて、強くてかっこよくて、面白くて楽しいおばーちゃんのことが「ずーっとずっと大好きだよ」と明さんは気持ちを伝えるのでした。
命ある私たちには、必ずいつかは死が訪れます。今当たり前に隣にいる家族も、そして、自分自身もいつかは。明さんのように大好きな人と豊かな時間を過ごしながら最期を迎えられるかはわかりませんが、そのときに後悔しないように一瞬一瞬を大切に生きたいと思わせてくれるお話でした。
漫画を読んだ読者からは「涙が出た」「今すぐおばあちゃんに会いに行きたい」「看取りの辛さと、家族でいられた幸せを改めて思う事が出来ました」など反響を呼んでいます。
作者の明(@rikukamehameha)さんは看護師であり漫画家。読みタイ(集英社)で、学校などの宿泊行事に添乗する看護師の漫画『ツアーナース』を連載しています。
画像提供:明(@rikukamehameha)さん
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