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ナルトの「螺旋丸」を現実に作れるだと…… 手の中で“光”が形を変えるアート作品に「かっけえ!」「胸熱」の声

実際に触ってみたすぎる……!

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 岐阜県大垣市で開催されたものづくり展示イベント「Ogaki Mini Maker Faire 2018」の展示作品「micRokuro」が、Twitterで「螺旋丸は作れる!」と投稿され注目を集めています。思わず声が出るほどかっこいい!

リアル螺旋丸だと……!?

 撮影・投稿したチロリストちあ吉(@chiakichi_tirol)さんのツイート通り、手の中にまるで漫画『NARUTO -ナルト-』の忍術かのような青い光がグルグルと回っています。さらに両手を寄せて狭めると、それに合わせて光も小さくなる様子が。VRでもなく、現実でこんな夢のある体験ができるとは……!

手の中に青い光が高速で回転しています(撮影・画像提供:@chiakichi_tirolさん)
ほんとにナルトの技「螺旋丸」みたい……!(撮影・画像提供:@chiakichi_tirolさん)

 同作品を制作したのは、加藤/KATOKOBO/Mimisuke(@MimisukeKATO)さん。micRokuroは、光ファイバーとモーターを組み合わせた「Rokuro」シリーズの小型版。初期の作品は2006年に完成し、2009年には「学生CGコンテスト」で優秀賞(NHK「デジタル・スタジアム」でも入選)を受賞。その展示に合わせる形で、小型のものを作成したという経緯があります。

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 作ったきっかけについて伺うと、CGのような表現が現実でも見て、触れて、形を変化させることができないかという考えから生まれたとのこと。ディスプレイの中の表現とは違うものの、展示で実際に触った人が“光だけが宙に浮いている”ような見た目のファイバーの感触に驚き、そして形を変えられることに夢中になるように、「誰でも楽しく体験できる作品を目指しました」と加藤さん。ちなみに展示では子どもはもちろん、大人も長時間触って楽しんでいる姿が見られるそうです。みんな一緒になって興奮できる作品なのは間違いない。

 なお、上記のように以前から展示されている作品であり、その際にも「螺旋丸」や「かめはめ波」を作れるという意見はあったそうです。しかし作者自らそのように宣伝するわけにもいかず、今回Twitterで話題になったことについては「なぜ今」と困惑する部分もあるようです。初期型の完成時期が、Twitterのサービス開始の年と同じと考えると感慨深い……。

実際に触って形を変えられる感動(撮影・画像提供:@chiakichi_tirolさん)

 初期型から約1カ月の開発期間で小型化に成功し、その後も展示ごとに少しずつ改良を加えているという「micRokuro」。加藤さん曰く、アート作品としてかっこよく見せられることや、小さな子どもたちでも安全に楽しめるよう意識・工夫して作られており、他にも組み立てが難しくならないよう、試作を何回も繰り返しているとのこと。

 実は加藤さんのホームページ「KATOKOBO」で販売されており、以前には作品の筐体がアルミ製だったため2万4800円(それより以前には4万円)という価格でしたが、2013年に導入した3Dプリンタと部品の購入先の選定、試行錯誤により、現在は8000円で販売されています。

 とはいえ、主軸と回転を伝える機構部分は、サイズの問題で今でもアルミの丸棒から一個一個、旋盤で削り出しており、また基板のデザイン・半田付け・組み立て・光ファイバーを束にする・説明書のデザインなど、すべて加藤さんが一人で行っているとのこと。そのため、話題になったことで注文が殺到している現在は、発送が来年の2月以降になる予定で、ネットでの販売も12月で一旦中止し、材料などの目処が立ち次第、再開する予定となっています。

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現在のmicRokuroは3Dプリンタ製の筐体となっています(画像提供:@kato_koboさん)

 過去には大型の「Rokuro」(350万円)や「miniRokuro」(9万8000円)も販売されており、現在でも購入可能(※完全受注生産で発送時期は約2カ月後)とのこと。ちなみにRokuroは多くの場所で展示実績があり、miniRokuroも現在までに3台販売しているそうです。

「Rokuro」シリーズの受賞歴とこれまでの出展先(画像提供:@kato_koboさん)

 Twitterで「かっけえ」「なんだこれすげえ!」「欲しすぎる!」と、多くのユーザーの胸を熱くした同作品。次回は12月15日~16日開催の「HackDay2018」(秋葉原UDX)で展示される予定なので、実際に“螺旋丸”を手に作ってみたい人は同イベントで体験できます。また加藤さんの「展示や作品開発のお手伝いのお仕事やmicRokuroの量産化のご相談」はまだまだ募集中とのことで、こちらも気になる方はTwitterなどをチェックするのがいいでしょう。

色も変えられるようです(撮影・画像提供:@chiakichi_tirolさん)
実際に体験したくなる楽しいアート作品でした!(撮影・画像提供:@chiakichi_tirolさん)
加藤さんのTwitterアカウント

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