北海道・知床沖で新種のエビが発見される 「シラユキ」「シレトコ」「クレナイ」の3種類
アクアマリンふくしまで展示しています。
アクアマリンふくしま(福島県いわき市)が、北海道知床半島羅臼沖で新種のエビ3種を発見したと発表。うち2種を1月18日から展示しています。
研究を行ったのは同館と千葉県立中央博物館・駒井智幸博士の共同チーム。新種のエビが3種も同時に発見されるのは珍しいことだそうです。
発見されたのは高級すしネタとして知られる「ラウスブドウエビ」の仲間。成長すると20センチほどになる大形のエビです。
3種のうち「シラユキモロトゲエビ」(タラバエビ科モロトゲエビ属/学名:Pandalopsis princeps Komai & Hibino, 2019)は、白色の体色が特徴。和名の「シラユキ」は羅臼町の小学生が考案した「白雪姫エビ」にちなんだものです。
「シレトコモロトゲエビ」(タラバエビ科モロトゲエビ属/学名:Pandalopsis houyuu Komai & Hibino, 2019)は額角(頭の先端に突き出た部分)の上縁全体にトゲがあるのが特徴。和名の「シレトコ」は産地にちなんだもの、学名の「houyuu」は採取に協力したエビかご漁船「豊佑丸(ほうゆうまる)」への献名とのことです。
「クレナイモロトゲエビ」(タラバエビ科モロトゲエビ属/学名:Pandalopsis capillus Komai & Hibino, 2019)は頭全体に細毛が生えているのが特徴。学名のcapillusはこの特徴を意味したもので、和名の「クレナイ」は体色全体が美しい紅色であることに由来しています。
今回展示が始まったのは「シラユキモロトゲエビ」と「シレトコモロトゲエビ」の2種類。同館2階の親潮アイスボックスで、成体(親)と館内でふ化した稚エビ(子)を合わせて見ることができます。
これらのエビが展示されるのは世界初。「採集・飼育が非常に難しいので早めにご覧ください」とのことです。
※画像はアクアマリンふくしまのサイトから
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