ニュース

YouTube、「動画を見ないで低評価クリック」する組織的行為への対策を検討中

過剰な低評価の取り扱いについて。

advertisement

 YouTubeの動画に対して、動画を視聴することなく低評価を押す組織的な行為「dislike mobs(低評価する暴徒)」の対策として、評価ボタンの仕様が変更する可能性があることをYouTubeのクリエイターチームが報告しました。

暴徒化した低評価の対策についていくつか議論されている

 YouTubeのクリエイターチームが運営する「Creator Insider」の動画「YouTube News Flash!」で、低評価ボタンの仕様変更の可能性があると言及しました。現時点で議論されている可能性は全部で3つ。1つは、高評価・低評価の数値を表示しないこと。2つ目は、低評価を押したユーザーに対して理由を聞くというもの。3つ目は、YouTubeから低評価ボタンを一切なくしてしまうというもの。3つ目の選択については、動画で説明しているTom Leungさんは個人的な意見として「すべての低評価が“dislike mobs”ではないし、低評価も動画に対する意見の1つなわけだから、やり過ぎな対策」と述べています。

 問題となっている「dislike mobs」とは、「十分に動画を視聴せずに低評価を押すことだけを目的とした集団」を意味しています。この行為が問題となるのは、過剰な低評価が付いた動画はYouTubeで推奨されづらい可能性があり、クリエイターのチャンネルに悪影響を及ぼすためです。これまでにも対策を行ってきたようですが、完全な解決には至っていないため今後の対応が“ちょっぴり議論”されているとのこと。

advertisement
高評価・低評価は動画を視聴すべきか判断するためのシグナル

 評価ボタンの数値は、クリエイターが動画の品質を判断するための指標となりますが、視聴者にとっても役立つ指標です。Leungさんはこのことについて「たくさんの人が高評価を押した動画は、視聴者からすると、これはとてもいい動画だと判断するシグナルになる」と言っています。ちなみに、現時点のYouTubeの仕様では、クリエイターが任意で高評価・低評価の数値を非表示にすることができます。

 いずれにしても、現時点では「議論の初期段階なので考えがあれば意見がほしい」とのこと。動画のコメント欄には、「高評価と低評価を押したタイミングがわかるタイムスタンプを表示してほしい」「動画の時間25%を視聴していない高評価・低評価の数値反映をしないというのはどうだろう」といった意見が寄せられています。ボタン1つで良い悪いを評価できるのが、YouTubeの特徴とも言えるかもしれません。TwitterやInstagramのように、コンテンツに対して低い評価をする概念を持たないSNSはたくさんあります。

議論はまだ初期段階

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  4. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  5. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  6. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  7. 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  8. 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
  9. 「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
  10. グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」