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披露宴にやってきた花嫁の父はロボット――“父”の娘への愛情を描く漫画に目頭が熱くなる(3/3 ページ)

「号泣しました」「大好きです」と好評。

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 ねとらぼ編集部ではねもとさんに『花嫁の父』の裏話を聞きました。このお話は、打ち合わせのなかで出てきた「結婚式にロボットが座っていたら」「新郎新婦の家族がロボット」というアイデアから、起こりそうなことを考えていったとのこと。

 1回目のネームでは話が上手に流れすぎて引っかかりがなかったため、「妻の写真がないことで、ロボットのお父さんが不安になる」といったフックを入れ、2回目のネームでだいたいの形が完成。しかしその時点で「最終コマの、あの絵」(ロボットがケンゴの父を4本の腕で抱きしめる姿が、サクラコの“両親”の姿と重なる)はなかったといいます。

 「結末にもうひとつ、読者の心に響くシーンや言葉がほしい」というねもとさんのリクエストを受け、業田さんは作画しながら結末をもう一度考えていき、最終ページの絵を描きながら思いついたのがあの場面なのだそうです。業田さんは「最初は単純に、たくさん働けそうなデザインとして」4本腕のロボットにしたそうですが、最終コマの絵を下描きしながら「こういう意味だったのか!」と気づいたのだそうです。

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 「著者自身が、最後の最後に“作品の意味を自分で発見した”瞬間。より良いものにするため最後まで考え続ける姿勢が、業田良家という作家のすごさです。この“発見”が快感で、漫画を描き続けている面はあると思います」(ねもとさん)

ねもとさんは今回の反響について、「もともと『中身には自信があるので、読んでもらうきっかけさえあれば…』と感じていました。今回のことで思わぬ反響をいただけて、まだまだ届けるべき読者はいるし、やり方もたくさん残っているし、いくらでも可能性はあるんだなと勇気づけられました」とねとらぼ編集部に語ってくれました

業田良家さんの書籍(Kindle Storeで配信中)

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