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「レンタルなんもしない人」に『映画刀剣乱舞』同行を頼んだ審神者がオタクの共感を呼ぶ 「友達だと地雷を踏むかもしれないので」

オタクの熱量にも引くことのない“レンタルなんもしない人”さんの人柄もステキです。

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 花見の場所取りやゲームの人数合わせなど、「なんもしないけど存在だけは必要」というニーズに応えるサービスレンタルなんもしない人(@morimotoshoji)。そんな“レンタルなんもしない人”さんのところに飛び込んできたある依頼がものすごいと話題になっています。依頼者さんが用意したプレゼン資料の山に本気度がうかがえる!

語るために持ってきた資料の量と、付せんの量がハンパない!

 依頼内容はざっくり言うと「映画刀剣乱舞への同行依頼」。ツイートには依頼内容が書かれた画像と、大量に付せんが貼られた、山のような関連書籍の写真が添付されていました。依頼主はどうやら「刀剣乱舞」の熱心なファンで、「友人と話すと解釈違いになりそう」「ネタバレだからSNSでは言えない」といった切実な悩みから、解釈違いやネタバレを気にすることなく、思う存分映画の感想をぶつけられる相手として、なんもしない人のレンタルを決めたようです。そういう使い方もあるのか……!


今回の依頼内容。解釈違いはけっこう切実ですからね……

公式本からキャストのインタビューが載った雑誌まで……

この付せんの量はガチ

大事なセリフや場面に付せんが貼ってあるんでしょうね。分かります

 レンタルなんもしない人さんに聞いたところ、実はこのような依頼は今回が初めてではないとのこと。依頼主は当日、写真にあるような大量の関連書籍を持参し、さらに「話しすぎるんで」という理由でスマートフォンのアラームを2時間にセット。本人も話しながら「付せん多いな……」とつぶやくなど、随所にすさまじい熱量が感じられたといいます。Twitterでは「愛を感じます」「そこまで好きになれるものがあるって良いな」など、依頼主の熱量に感動したという声が多く寄せられていました。

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 依頼したのは、Twitterユーザーの光葉(@aria_mitsuha)さん。光葉さんにもお話を伺ったところ、熱量たっぷりの回答をいただきました。

光葉さん「大満足です! 依頼して本当に良かったです」

――レンタルなんもしない人さんに依頼しようと思った理由はなんでしょうか?

光葉さん:「映画刀剣乱舞」は前情報なしで見た方が絶対に楽しめます。そのためうかつなネタバレは発信したくない、だけどオタク体質なので誰かに感動は話したい、ここがこう好きなんだと叫びたい……。友人と語るのもいいけれど、自分の考察を交えてしまったり、私の把握していない相手の地雷をぶち抜いたりするかもしれない……。そんなことを考えて思い出したのが、レンタルさんの存在でした。

 ずっと好きだった「刀剣乱舞」の実写映画化が発表されて約1年、今までのメディア展開のやり方と原作サイドの真摯な態度、脚本家が発表されたときの周囲の期待感から、期待を裏切るようなことはないだろうと思いましたが、 実写映画化の成功例の少なさ(主観です)から、やはり不安はありました。それで実は公開直後に「一緒に鑑賞して話を聞いて欲しい」とお願いしていたのですが、このときはレンタルさんがインフルエンザになってしまい……。

――なんと……。「もし出来が悪かったら」という不安もあっての依頼だったんですね。 

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光葉さん:結局そのときは1人で鑑賞したのですが、大丈夫だったのでそのまま周回(※編注:何度も映画を見ること)していたんです。

 しかし根っからのオタク女である私は、今度は語りたくて語りたくて仕方がなくなってしまいました。家族は映画に興味ないしオタク話は聞いてくれない、この熱量を友人に伝えるのは申し訳なさすぎるし地雷をぶち抜いたら怖い。彼氏? しらん。というわけで、改めてレンタルさんに依頼した、というのが理由になります(長くてすみません)。

――とてもよく分かりました(笑)。刀剣乱舞にハマってからはどれくらいになりますか。

光葉さん:3年半です。最初は惰性でゲームを続けていたのですが、徐々にハマっていったという感じです。このゲームに出会えて日々楽しいです。

――レンタルさんに依頼してみて、満足でしたか?

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光葉さん:大満足です! 依頼して本当に良かったです。「こーでね、あーでね、はぁ~好き!!」みたいな頭の悪い話しかしていなかったと思うのですが、レンタルさんの絶妙な相槌と「聞いている」という態度に救われました。感想や思ったことを返してくださったのもうれしくて、多すぎない言葉で、きちんと映画を見て発言をしてくださってるんだなぁと思いました。あと、去り際に飲み物を片付けながら「ごちそうさまでした」と言ってくださったのが印象的で、要所要所で、嫌味なく、かつさり気なく相手を敬える稀有な方だと感じました。

――映画の内容はいかがでしたか。

光葉さん:最高でした。私がその立場にあるなら、この映画の作成に関わった全ての人に国民栄誉賞を贈りたいぐらいです。初見のときは鑑賞しながら悲鳴をあげなかったのが奇跡なくらい、私に驚きと感動と苦しさを与えてくれた作品でした。何度見ても新しい発見があって楽しいです。同時に、私に目が2つしかないことが悔やまれるというか、もう3つぐらい頭部が欲しいです。本当はエンドロールの間ずっと立って拍手していたいんですけど、周囲への迷惑を考えて自粛しています。応援上映だったらしてもいいのかな? 2月11日の回は行けなかったので、次回に期待です。


 回答からも「刀剣乱舞」への熱意がヒシヒシと伝わってくる光葉さん。映画館によっては2回目以降の応援上映も決まっていますので、心置きなく映画館で拍手できるよう願っております!

画像提供:レンタルなんもしない人(@morimotoshoji)さん

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