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特別展「三国志」が東京国立博物館で 関羽の青銅像や曹操の墓の出土品を展示 

東京では7月9日から9月16日まで開催。10月からは九州国立博物館で開催されます。

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 曹操高陵(曹操の墓)の発掘など、最新の三国時代研究に基づいた展覧会、日中文化交流協定締結40周年記念 特別展「三国志」が、東京国立博物館で7月9日(火)から9月16日(月・祝)まで開催されます。観覧料は一般1600円、大学生1200円、高校生900円(全て前売り券の場合200円引き/中学生以下は無料)。また、九州国立博物館でも、10月1日(火)から2020年1月5日(日)まで開催されます(詳細未定)。

関羽像 青銅 明時代・15~16世紀 新郷市博物館蔵

 展示は章立てになっており、プロローグでは「伝説のなかの三国志」と銘打って今日の「三国志文化」を紹介。神格化された関羽の像や、彼をまつる関帝廟の壁画「張飛、督郵(とくゆう)を鞭打つ」、劉備の子・劉禅を抱いて駆ける趙雲の像など、『三国志演義』の名場面にまつわる文物は見ものです。

劉備に賄賂を要求するなど私利私欲にまみれた役人を許せず、半死半生の目に遭わせる張飛/関帝廟壁画「張飛、督郵を鞭打つ」(部分) 土、彩色 清時代・18世紀 2010年、内蒙古自治区フフホト市水門塔伏龍寺 内蒙古博物院蔵
趙雲像 木 清時代・17~18世紀 安徽省亳州市花劇楼 亳州市博物館蔵

 第1章では、魏・蜀・呉を興した曹操・劉備・孫権たちのルーツを紹介。曹氏の墓群から出土した豪華な副葬品や、呉で盛んだった対外交易を裏付ける船形の模型などが展示されます。第2章は、三国時代前夜ともいえる後漢末期がテーマ。「倉天乃死(蒼天すなわち死す)」と刻まれた石碑が、物語の始まり「黄巾の乱」を想起させます。

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曹一族の墓から出土した「玉豚」と呼ばれる副葬品。高貴な人物が埋葬に際し、手に握らされる物だという/玉豚 玉 後漢時代・2世紀 1974年~1977年、安徽省亳州市董園村1号墓出土 亳州市博物館蔵
呉の沿岸部の墓で集中的に出土するという、船の模型/貨客船 土器 後漢~三国時代(呉)・3世紀 2010年、広西壮族自治区貴港市梁君■14号墓出土 広西文物保護与考古研究所蔵(■は土へんに同)
黄巾の乱のスローガンを思わせる史料/「倉天」磚 土器 後漢時代・2世紀 1974~1977年、安徽省亳州市元宝坑1号墓出土 中国国家博物館蔵

 第3章は、呉の名将・朱然の墓から出土した図盤や、魏の将軍・曹休の印章など、三国が鼎立した時期の戦いにまつわる品を展示。第4章では三国の風土を表す焼き物や鏡などの出土品が展示されます。

朱然の墓から出土した図盤。棍棒を手に立ち回る童子の姿が描かれている/童子図盤 木、漆 三国時代(呉)・3世紀 1984年、安徽省馬鞍山市朱然墓出土 三国朱然家族墓地博物館蔵
曹一族の将軍、曹休の印章/「曹休」印 青銅 三国時代(魏)・3世紀 2009年、河南省洛陽市曹休墓出土 洛陽市文物考古研究院蔵

 そして、第5章では中国国外では初公開となる曹操高陵の出土品が登場。白磁や石牌といった貴重な品が見られます。また、呉の皇族級の人物が葬られたとみられる、上坊1号墓の遺物も展示されます。

曹操高陵から出土した白磁。白磁は6世紀末ごろから出現すると考えられてきたが、これは300年以上さかのぼる/罐 白磁 後漢~三国時代(魏)・3世紀 2009年、河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵
「魏武王常所用挌虎大戟」と刻まれた石牌。「魏の武王(曹操)が愛用した、虎をも打ち取る大きな戟(槍に似た武器)」の意味/石牌「魏武王常所用挌虎大戟」 石 後漢~三国時代(魏)・3世紀 2009年、河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵

 エピローグでは「晋平呉天下大平(晋、呉を平らげ天下大平)」の銘文を見せ、三国時代を終焉まで描く濃密な本展。3枚つづりで3594(さんごくし)円の早期割引セット前売り券も3月9日(土)から4月8日(月)まで販売されるので、義兄弟かライバルで3人組の方はぜひ。

3594÷3=1198円と、3人できちんと割り切れる
価格は全て税込


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