飼い主が見つかったのに…… 左目に傷を負った老犬の悲しくも優しい物語
よくがんばったね。
ルーマニアにある非営利動物保護団体「Howl Of A Dog」が、線路の近くをさまよっていた老犬を保護。悲しくも優しい物語が、YouTubeにて公開されました。
寒いなか、線路の近くをさまよう老犬を見つけたHowl Of A Dogのスタッフ。近づくと、老犬は怖がって逃げてしまいます。いつ電車が来るかわからない危険な状況なので、スタッフはそのまま老犬を安全な場所に誘導。すると、しばらくして老犬のほうから近づいてきました。お腹が空いていたのか、それとも、スタッフが助けようとしていたのがわかったのでしょうか。ごはんをあげて首輪をかけると、大人しくそれに従います。
近くで見ると、老犬の左目近くに傷があることがわかりました。スタッフは急いで動物病院につれていきます。残念ながら、左目の視力は完全に失われていましたが、右目には影響がなく、よく見えているようです。
さらに、マイクロチップをスキャンしたところ、所有者がいたことがわかりました! スタッフは、老犬が飼い主と再会できることを喜び、飼い主に早速電話をします。しかし、飼い主からの返答は「犬を引き取ってほしい」という悲しいものでした……。
老犬は、元飼い主の家から約16キロ離れた場所で発見されています。老犬が家を飛び出して、この長い距離を移動してきた理由も、元飼い主が引き取ってほしいと言った理由も、スタッフにはわかりませんが、「彼を救うことができたことを感謝している」とコメントしています。
老犬は「Bobi(ボビ)」と名付けられ、しばらくは「Howl Of A Dog」が世話をしていました。ボビは、とても優しく、愛情深く、従順な性格です。また、約10歳の老犬ですが、他の犬ともよく遊ぶ子犬のような一面もあります。
そして救助から数カ月後、ボビはアメリカの家族に引き取られました。この家族は、今までにも多くの犬を引き取っており、老犬をケアした経験も豊富なため、ボビが幸せな生活を送る最良の環境が整っています。
ボビは今、暖炉の近くのソファでのんびり寝たり、なかよしの犬と遊んだり、おいしいごはんを食べたりして、とっても幸せそうに暮らしています。
(春夏冬つかさ)
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