京大“折田先生像”、2019年版は「平成」掲げる小渕恵三 「オルガ像」や「AR版」も登場し現実も仮想もカオスに
平成最後の折田先生像ですから。
京都大学に毎年現れる「折田先生像」が、2019年の入試シーズンにもやってきました。今回は「平成最後」を意識してか、「『平成』を発表した小渕恵三内閣官房長官(当時)」の姿に仕立てられています。
もともと同学には、前身の1つである旧制第三高等学校の初代校長、折田彦市氏の業績をたたえる銅像がありました。これは落書きやいたずらが相次いだため1997年に撤去されましたが、それ以降も受験シーズンになると何者かによる「ハリボテの折田先生像」設置が恒例化しています。もっとも、作り手に折田氏を再現する気は特になく、2017年はお笑い芸人のコウメ太夫、2018年は「どうぶつの森」の「リセットさん」がモチーフに選ばれています(関連記事1/2)
ただ、今回は毎年像が置かれる場所に、大学側が前もって試験会場の案内板を設置したため、折田先生像はやむなく別の場所に置かれました。また、すぐそばには「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のキャラクター「オルガ」の像まで置かれ、例年以上にカオスな状況を見せています。
その一方で、AR(拡張現実)化された折田先生像も登場。これは、2018年に吉田キャンパスの立て看板(通称:タテカン)が撤去された際、ARで再現して見せたへいほぅ(@5ebec)さんの作品(関連記事)。大学側が置いた試験場案内板の位置にスマホをかざすと、ヘイホー(マリオシリーズ)型の折田先生像が現れるしかけになっています。「AR空間では現実世界のいかなる障害物も無力」とのコメントが力強い。
折田先生像は2月25日未明に設置され、同日の昼下がりには撤去されたとのこと。新元号になった2020年にも、また新たな像がやって来ることでしょう。
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