千鳥を使った岡山県の広告が「まるでジブリみたい」と話題に “クセがつよい”デザインの狙い、県に聞いてみた
これは良い広告じゃぁ。
お笑いコンビ「千鳥」の二人が起用された「晴れの国おかやま」の広告デザインが「まるでジブリみたい」と好評を博しています。かわいらしくも“クセがつよい”広告が誕生したいきさつを岡山県に聞きました。
「東京や大阪もええけど、の~んびりするんなら、岡山じゃ。」というメッセージと共にニッコリとほほ笑むノブさんと大悟さんのイラストが描かれているのは、2017年から岡山県が進めている「晴れの国おかやま」の広告。
2月28日から3月2日までお台場特設会場で開催された「東京マラソンEXPO2019」会場で、この広告を使用したビニール袋(「おかやまマラソン」のPR資料入り)が配布されると、「ジブリみたい」「かわいい」「ほしい!」と話題を呼びました。
ねとらぼ編集部ではこの広告を制作した岡山県総合政策局公聴広報課 晴れの国イメージアップ推進班を取材。ジブリ風のデザインが生まれた理由などを聞きました。
「ハレウッド」って何? 岡山県に聞いた
――「千鳥」のお二人が起用された広告がSNSで話題になっています。
岡山県:はい、把握しています。
――千鳥のお二人をジブリ風に描いたのはなぜでしょうか。
岡山県:「ハレウッド」をキーワードに岡山県の観光地や特産品をPRするために「おかやま晴れの国大使」の千鳥さんに協力してもらい、映画風のポスターを4種類(アニメ映画風のポスターの他にパニック映画風、青春映画風、SF映画風)を作成しました。今回話題になっているアニメ映画風のポスターは、岡山県北部の蒜山地域の雄大な自然やのどかな風景をイメージして作成しました。なお、デザインしたのは、ジブリ関係者ではありません。
――ハレウッドのコンセプトを教えてください。
岡山県:天候の良さなどから、近年岡山が映画などのロケ地に選ばれることが多くなっており、「晴れの国おかやま」の「晴れ」と映画の都「ハリウッド」にかけた造語が「ハレウッド」です。岡山県では2017年から「ハレウッド」というフレーズでPRを行っており、その他にも観光や特産品、移住などの、新しくて、ワクワクすることが生まれる場所であることをアピールするのが目的です。
また「ハレウッド」をキーワードに映画風のPR動画を作成しておりますので、ぜひご覧ください! 現在、最新作「となりの岡山田くん」他4本のハレウッドムービーを公開しております。前野朋哉さんが監督を務めた「となりの岡山田くん」は、豪雨災害で岡山が大きな被害を受けた後、高校生たちが力をあわせ、岡山を盛り上げるためのPR動画を作る青春映画風です。千鳥さん、ブルゾンちえみさんにも特別出演していただいています。
――ハレウッドビニール袋を配布している場所はありますか。
岡山県:現在配布の予定はありません。
――最後に西日本豪雨災害ではつらい思いをされた岡山県ですが、復興状況はいかがでしょうか。
岡山県:災害発生から8カ月が経過しようとしていますが、今なお深い爪あとが残るとともに、多くの被災者の皆さまが仮設住宅での生活を余儀なくされており、復旧・復興の実現には、まだ多くの時間を必要とする状況です。岡山県では、被災者の課題やニーズを踏まえながら、各種施策にスピード感を持って全力で取り組むことにより、被災者の皆さまが一日も早く住み慣れた地域で、普段の生活を取り戻し、希望を持って安心して暮らせるよう復旧・復興対策を最優先に進めていきます。
近年柔軟な発想のPR活動を行う行政が多い中、ユーモアあふれる広告で注目を集める岡山県。これからも楽しい広報活動に期待したいですね。
(Kikka)
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