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スクリーントーン「Jトーン」販売のジェイが破産へ
多くの漫画家に愛用されたトーン商材販売の老舗でした。
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漫画の背景などに使用されるスクリーントーンを企画・販売していた会社ジェイが2月28日付で営業を停止。3月中旬に破産を申請する予定だと東京商工リサーチが伝えています。
スクリーントーンは、漫画やイラストなどで影や柄を付けるのに使用される「網点」や「グラデーション」などが印刷された定着性のデザインシート。ジェイが販売する「Jトーン」は、他にも空や雲、花柄などのトーンが人気を集め、主に少女漫画においてプロからアマチュアまで多くの漫画家から愛用されていました。
東京商工リサーチによると、漫画の背景のデジタル化によりトーン商材の流通量が低下。自社オンラインサイト「Jトーンネットショッピング」(※執筆時はメンテナンス中)などでペン先や原稿用紙の販売を行うも、厳しい経営が続くなかで、資金繰りも限界に達し今回の措置となったとのこと。負債は現在調査中。
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SNSなどでは漫画家から「大好きでした」「さみしいです」など倒産に惜しむ声が寄せられ、またこれまでの感謝を伝える言葉も多く上がっています。なお、すでに「世界堂」といった画材の通販サイトでは「※メーカー営業停止に伴い、在庫売切にて廃番となります」と表示されており、店舗でも「店頭品かぎりで終了」となっている報告が上がっています。
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