「銭湯絵師見習い」の盗作疑惑にイベント主催がコメント 「掲載すべきではないとの判断に至った」
うーむ。
銭湯絵師見習いの勝海麻衣さんがイベントで描いた絵に盗作疑惑が持ち上がっていた件について、イベントを主催した大正製薬は3月29日、Twitter上で「弊社としても今回の作品を公式アカウントにリツイート掲載すべきではないとの判断に至り対応いたしました」とコメントしました。
発端となったのは3月24日に行われたイベントのライブペインティング。勝海さんが観客の前でリアルタイムに描いていくという催しで、迫力のある2頭のトラの絵を仕上げました。ところが程なくして、Twitterでは絵がイラストレーター・猫将軍さんの作品に酷似しているという指摘が。
見比べてみると絵の構図だけでなく、トラの模様まで確かに似ています。またライブペインティング中に勝海さんの手元には下描きのコピーのようなものが確認されており、それが猫将軍さんの作品だったのではないかとの指摘も上っていました。
猫将軍さん自身もこの件についてTwitter上で言及。作品のテーマに合わせ、あえてデッサンを狂わせつつ表現していくため、細部まで偶然に一致することは「まあなかなか無いと思う」と説明。さらに両作の類似カ所を解説した比較画像も投稿しています。
また、猫将軍さんは勝海さんから謝罪メールを受け取ったものの、それが「試行錯誤した結果似てしまった」と釈明する内容で、納得ができないともツイート。さらに、「納得のいく説明を強要したいわけではないので連絡が無くても特にこれ以上言いたいことはありません」と、複雑な心境をつづっています。
勝海さんは3月28日深夜、謝罪文をTwitter上に投稿。「お騒がせをし、ご迷惑をおかけ」したことに対して謝罪しつつ、「今後はそういったご指摘を再度頂戴することの無いように、自分自身を常に律しながら精進していきたいと考えております」とコメント。しかし盗作の有無については言及を避けたことがさらに批判を呼ぶ事態となっていました。
RAIZIN(大正製薬)のコメント
日頃、大正製薬製品ならびにRAIZINをご愛顧頂き誠にありがとうございます。先日実施いたしましたRAIZINのイベントで、ライブペインティングの企画がございました。その中で描かれた作品が、以前、別の方が描いた作品に酷似しているとのご指摘を受け、初めて弊社もその状況を理解した次第です。これら経緯から、弊社としても今回の作品を公式アカウントにリツイート掲載すべきではないとの判断に至り対応いたしました。今回の件は我々も真摯に受け止め、今後はそのような事態を招くことの無いようプロモーション活動を展開すべく、努力して参りたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
勝海麻衣さんのコメント
先日、私が参加させて頂いた渋谷でのイベントにて描いた絵が他の作品に酷似していると いうご指摘を頂戴いたしました。
まずはお騒がせをし、ご迷惑をおかけしたこと心よりお詫び申し上げます。頂いたご指摘を真摯に受け止めまして、今後はそういったご指摘を再度頂戴することの無いように、自分自身を常に律しながら精進していきたいと考えております。
また、そのイベントに関して、こちらのアカウントで発信させていただいたものは削除をさせて頂きたいと思います。ご理解いただけますと幸いです。
私の行動で皆様をお騒がせし、ご迷惑をおかけしたことこの場を借りて改めてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
勝海麻衣
【2019年3月29日22時55分:記事中に埋め込んでいた一部のツイートが見られない状態になったため、埋め込みを削除しました】
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