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「令和」で「万葉集」特需が来る? あの出版社や書店の株価が上がる

「改元すれば出版社がもうかる」……?

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 2019年4月2日の株式市場で、カドカワ(東証1部)が前日に続いて上昇。前日比56円高(+4.67%)の1254円で取引を終えています。新元号「令和」が公表されましたが、その由来となる「万葉集」を出版していることから、業績拡大につながるとの思惑から買いを集めているといわれています。


KADOKAWAは万葉集の「緊急重版」を決めた=ニュースリリースより

 カドカワの出版子会社のKADOKAWAは1日、「角川ソフィア文庫」から出版している万葉集のうち、2冊について各8000部、計1万6000部を緊急重版すると発表。同社によると「新元号の発表直後から両書籍ともに書店注文が相次ぎ、ネット書店でも売り切れが続出」しているとのことで、追加重版も検討しているといいます。


カドカワの株価=Yahoo!ファイナンスより

 書店チェーンの文教堂グループホールディングス(東証JASDAQ)も前日比26円高(+10.53%)の273円と大幅続伸。万葉集の販売が増えれば業績拡大も……という思惑買いが続いているようです。

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文教堂グループホールディングスの株価=Yahoo!ファイナンスより

 一方、令和が梅の花をうたった一連の和歌の序文だったことから、和食レストランを展開する「梅の花」(東証2部)が1日午後に急騰しましたが、2日は下がっています(ちなみに梅の花は最近、「海産物居酒屋 さくら水産」運営会社の買収を発表しています)。

 こうした値動きに対し、株式になじみがない人は「そんな馬鹿な」と思うかもしれませんが、株は「みんなが上がると思えば上がる」という面があり、大きなイベントが起きると、それにかこつける形で思惑が集まり、大きな値動きを生むことがあります。

 株式市場には「パンダ銘柄」と呼ばれるものがあります。これは「上野動物園のパンダが妊娠する→子パンダを見に上野動物園の来場者が増える→上野を訪れる人が増える→上野に店を構える飲食店などがもうかる」──という思惑で上がる銘柄のことです。

 「パンダ銘柄」の一角で、上野・不忍池近くに本店を構える中華料理の「東天紅」は2017年1月、「パンダに発情の兆候」という情報だけで急騰したことがあります。

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