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「FANZA」で成人向け漫画専門の読み放題サービス、5月に開始
海賊版対策という観点からも注目したいところ。
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2019年5月から成人向けサービス「FANZA」で、成人向け漫画専門の読み放題サービスが始まります。FANZA公式サイトが発表しました。
FANZAはデジタルコマース(石川県金沢市)が運営するアダルト事業。前身は「DMM.R18」で、2018年8月から名称をFANZAに変更、サイトやアプリで動画や漫画、同人誌、ゲームなどさまざまな成人向けコンテンツを配信しています。
成人向け漫画専門の読み放題サービスについては4月1日ごろからティーザーサイトが開設されており、“日本最大級のアダルトコミック専門読み放題サービス”となることを告知しています。FANZAに詳細を問い合わせたところ、現時点で出せる情報はサイトにあるもののみとのこと。
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成人向け漫画の読み放題サービスは、2017年4月1日にKomiflo(東京都新宿区)が「Komiflo」を提供開始しました。月額980円で、『COMIC失楽天』のワニマガジン社、『HOTMILK』のコアマガジンなど複数の出版社の成人向け漫画や雑誌が横断して読めるのが特徴。漫画の海賊版への対抗策として「出版社横断の便利な公式プラットフォームの開設」はしばしば挙げられており、その先駆者として注目を集めてきました。
FANZAの読み放題サービスが配信する作品は出版社を横断するのか、同人誌も網羅するのか、料金はいくらになるのか。詳細は明らかにされていませんが、海賊版問題が深刻な成人向け漫画業界においてどのようなサービスになっていくのか気になるところです。
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