アベンジャーズ初心者がいきなり「インフィニティ・ウォー」を見たらこうなった漫画（1/2 ページ）

　4月26日公開の「アベンジャーズ／エンドゲーム」。その公開に合わせて、27日夜から2週連続で「アベンジャーズ」「アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン」が地上波で放送されます。そんな「アベンジャーズ」熱気の中、私が漫画アシスタントとして働いている職場ではある指令が下されました。

　「たきさんはまずインフィニティウォーを見ましょう」

　え？　「エンドゲーム」じゃなくて「インフィニティ・ウォー」？

　私は「アベンジャーズ」シリーズを1作も見たことがありません。「インフィニティ・ウォー」については「どうやら1作目ではなさそう」という知識くらい。いつもこういう（愛ある）ムチャぶりを出してくるうめ先生は「アベンジャーズ」大ファンでシリーズ全制覇済み。先生の娘さん（8歳）からは、

　「インフィニティウォーをさいしょに？　ありえない……しんじられない。そのまえにアイアンマン、キャプテンアメリカ1と2、ハルクのインクレディブル、さいしょのアベンジャーズ、さいていこれだけはみるべき」と憐れみとアドバイスをもらいました。英才教育を受けておいでのご様子です。つまり「アベンジャーズ」ファンが絶対おすすめしないくらい、まったく初見に向けて作られていない作品、それがインフィニティ・ウォー。それを最初に見て、ちゃんと話についていくことはできるのか実験してみよう、という事のようです。

　よろしい。私も漫画業界に生きるもののはしくれ。受けて立ちましょう、そして読み解いてみせましょう、いきなり「インフィニティ・ウォー」。シリーズに手を出すいい機会にもなります。まっすぐ映画を楽しむスタンスではない、これはいわゆる邪道です。アベンジャーズ初心者で、物語の情報の見せ方を勉強しようなんて必要のない方は、ぜひ先生の娘さんのアドバイスに従ってください。アイアンマンから、だそうです。ここから先はアベンジャーズ上級者の方へ向けた「初心者がいきなりインフィニティ・ウォーだけを見た場合の反応を楽しむ」ような内容になります。

実験ルール

　前提知識として、「アベンジャーズ」はアメコミのヒーローがたくさん集まったお祭り大戦物である、くらいのふんわりしたイメージは持ってます。その中で顔と名前がぼんやりながらわかるヒーローを、うろ覚えで描いて確認してみたり。

　実験なので、知らない単語を検索するのはなし。メモを取ったり、巻き戻して繰り返し見るのはあり、としました。以降、インフィニティ・ウォーのネタバレがあるかもしれません（かもというのは、合っているかわからないため）。