デザインフェスタ出品停止勧告騒動はいかに起きたのか 運営は「現在対応を考えている」
出展料は決して安くない。
ハンドメイドの品を売り買いできるクリエイターイベント「デザインフェスタ」の運営をめぐり、現在騒動が起きています。
「デザインフェスタ」は完成品の販売を趣旨としており、素材・パーツの販売は禁止されています。しかしドール用アイパーツやガレージキット、レザークラフトや電子工作のキットなど、「手作りの素材・パーツ」は例年とがめられることなく取り扱われてきました。
問題が発覚したのはゴールデンウィーク中に行われた「リツイート祭り」でのことです。これはデザインフェスタに出品を予定しているクリエイターの出展概要を、デザインフェスタのTwitterアカウントが公式リツイートして宣伝に協力するというキャンペーンでした。
このキャンペーンに参加した人の中に、リツイート祭りの条件を満たしているにも関わらずリツイートされないクリエイターがおり、疑問に思って運営に問い合わせをしたところ、「出品できない商品であるため、当日出店を取りやめてもらう可能性もある」と返答があったのです。
この対応を受け、素材・パーツに該当しうる商品を販売しようとしていた出展者は、商品の扱いを取りやめたり、取り扱うものによっては出展自体を取りやめる場合も出てきました。しかしデザインフェスタは「いかなる場合でも出展料の返金はしない」としています。なおデザインフェスタの出展料は、1.8メートル×0.9メートルのスペースで両日2万2000円、1.8メートル×1.8メートルのスペースで両日4万1000円、2.4メートル×2.4メートルのスペースで両日6万4000円です。
出展申請を一度受理したにも関わらずイベント直前に出品できない商品を指摘したこと、そもそもあいまいな内容だった規約を例年と違う解釈で運用したこと、これらの点が指摘されても返金対応について案内がないことが問題視されています。
騒動を受け、ねとらぼ編集部ではデザインフェスタを運営するデザインフェスタ・オフィスに問い合わせを行いました。しかし「現在社として対応を考えているところで、取材に応じられない」との解答がありました。現在デザインフェスタ・オフィスは「デザインフェスタ運営事務局としての考え方につきましては、一両日中に正式に公表させていただきます」と表明しています。
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