虚偽決算のDLE、朝日放送が子会社化 椎木氏は代表取締役を辞任
コンテンツ企画・制作力を活用するとのことです。
朝日放送グループホールディングスは5月10日、コンテンツ制作のディー・エル・イー(DLE)を子会社化すると発表しました。DLEのコンテンツ企画・制作力をコンテンツ事業に活用する考えです。
DLEは過去の虚偽決算が発覚していますが、朝日放送グループホールディングスは役員を派遣するなどしてDLEの経営体制を刷新する考えです。DLEの創業者でCEO(最高経営責任者)を務める椎木隆太氏は代表取締役を辞任する予定です。
DLEが実施する27億7200万円の第三者割当増資を朝日放送グループホールディングスが引き受け、5月29日付で株式の約52%を取得します。
朝日放送グループホールディングス(大阪市)は、朝日放送(ABC)を中核にする認定放送持ち株会社。インターネットの普及など、放送を取り巻く環境が変化する中、「総合コンテンツ事業グループ」への脱皮を目指しており、今後は強力なIP(知的財産)を持ち、マネタイズしていくビジネスを展開していく考えです。
DLEを子会社化することで、「秘密結社 鷹の爪」などを手がけてきたDLEのコンテンツ企画・制作ノウハウを活用していく考えです。具体的には、アニメやキャラクタービジネスの共同プロジェクト、DLEが持つコンテンツの海外販売、朝日放送が持つコンテンツのDLEによるプロモーション──などを展開していくとのことです。
DLEを巡っては、過去の決算で不適切な処理が発覚。東京証券取引所は、DLEが東証マザーズへの新規上場の直後に開示した2014年年6月期第3四半期から2018年6月期までの決算が「虚偽と認められた」としています。
創業者の椎木氏は今後、代表取締役を辞任する予定ですが、取締役にはとどまり、職務を継続するとしています。
関連記事
金融庁、虚偽決算のDLEに1億3500万円の課徴金支払い命令
「厳粛に受け止める」とのコメント。ミクシィ、今期の利益は9割減を予想 「モンスト」の落ち込みで巨額の減収減益に
ライト層の活性化が課題とのこと。バンダイナムコのIP別売上高、ガンダムやドラゴンボールは大幅プラス、戦隊は半減……の明暗
難しいものです。泉佐野市など、ふるさと納税制度から除外で「やっぱり」「制度に問題があった」の声
やりすぎちまった……?「公取委がGAFAにメスを入れる!」→国内大手企業も問題ではないかという調査結果が出てしまう
“やぶ蛇”?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.