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左投げの投手を「サウスポー」という理由

わ~たしピンクの?

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 野球ファンなら当たり前のように使う「サウスポー」という言葉。その他のスポーツでもよく使う表現で、左利きの選手を指します。

 この言葉、どんな意味があるんでしょうか?

「サウスポー」は「南側の手」

 「サウスポー」は英語で “southpaw” とつづります。

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 “south” は「南」、“paw” は「動物の前足」から転じて手を意味する俗語です。直訳すると「南側の手」となります。

 MLB公認規則1.04には、次のような記述があります。

“It is desirable that the line from home base through the pitchers plate to second base shall run East-Northeast. ”

(本塁から投手板を通って二塁に至る線は、東北東に向かっているのが理想的である)

 西日が目に入って観戦の妨げにならないように、という配慮でしょうか。もっとも、現在ではこれに当てはまらない球場も多数あります。

 この規則にのっとった球場の場合、左投げの投手は打者から見て右側、すなわち南から腕が出る。このことから、19世紀終わり頃、スポーツ記者のチャールズ・シーモアが「サウスポー」という言葉を生み出したといわれています。

 とはいえ、この説は可能性の1つにすぎず、単に「左腕投手にアメリカ南部出身者が多かったから」という主張も根強く残っています。

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おまけ:その他の野球用語の語源

 サウスポー以外にも、意外な由来をもつ野球の用語があります。

ボーク

 ボーク(balk)は、もともと「馬が突然立ち止まる」ことを指す馬術の用語で、転じて投手が投球・牽制(けんせい)をためらったり、不完全な動作をしたりすることを意味するようになりました。

ブルペン

 投球練習場を指すブルペン(bullpen)は、英語で「牛の囲い場」という意味。登板前のピッチャーを闘牛場に送られる牛にたとえたという説が有力視されています。


 用語の由来を知ったうえで観戦すると、また違った面白さがあるかもしれませんね。

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