d払い、LINE Pay、メルペイがQRコードを共通化 店舗の負担軽減
お店は1つのQRコードを掲示すれば5社のサービスに対応できます。
NTTドコモは5月16日、スマートフォン決済「d払い」で6月末以降、QRコード読み取りによる支払いに対応すると発表しました。店舗に設置してもらうQRコードはLINE Pay、メルペイと共通化し、店舗は1つのQRコードで複数サービスに対応できるようになります。
デジタルガレージが展開する「クラウドペイ」を採用。d払いは6月末から、LINE Pay、メルペイと中国系の「Alipay」「WeChat Pay」も順次対応します。ドコモは全国の販売代理店の営業リソースを活用し、加盟店拡大にも乗り出します。
QRコード決済には、(1)消費者がスマホに表示したQRコードを店舗のPOS端末で読み取る、コード支払い型の「CPM方式」と、(2)店舗に設置したQRコードを消費者のスマホで読み取る、読み取り支払い型の「MPM方式」──の2種類があります。
POSシステムの改修などが必要になるCPM方式に比べ、MPM方式は比較的簡単に導入できるのが特徴です。ただ、さまざまなスマホ決済サービスが乱立する中、それぞれに対応しようとすると、契約の手間や店頭での複数のQRコードの設置場所など、加盟店にとっては負担が増すことになります。
クラウドペイを導入すると、個別の事業者と契約することなく、5つの決済サービスに一括して対応できるメリットがあるとしています。
LINE Payとメルペイは、それぞれのQRコード決済に対応する加盟店を2019年初夏をめどに相互開放する方針を明らかにしていました。携帯電話最大手のNTTドコモが合流することで、熾烈(しれつ)を極めるスマホ決済サービス市場にも影響がありそうです。
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