茨城県日立市の“ランドセル支給制度”が注目浴びる スタートのきっかけは「オイルショック後の経済的負担」
先進的な例。
茨城県日立市の「ランドセル支給制度」が注目を集めています。子どもが小学校に入学する際、どのようなランドセルを買うか悩む親御さんが少なくありませんが、全員に配られるシンプルなデザインのランドセルは確かにとても合理的。
ランドセルは高級なもので10万円以上、一般的なものでも数万円ほどするため、家計への影響は決して少なくありません。また、カラーや形状・素材など種類が豊富なこともあり、ランドセルをきっかけにして子どもが仲間はずれにされたり、いじめの要因になったりする例もあります。
通常のランドセルは上部から蓋をするものが一般的ですが、日立市が配布しているランドセルはファスナー式。素材は合成皮革を使用しており、表面にはウレタン加工が施されています。簡易な作りにも見えますが、Twitterでは「シンプルな見た目が逆に良い」と好評。Twitter上でも「ランドセルに高級感はいらない」「実用的なデザイン」などの声があがっています。
日立市教育委員会学務課に取材したところ、ランドセルの配布は1975年、オイルショックの影響を受けた各家庭の経済的負担をやわらげるため、お祝いの意味も込めて始まったもの。日立市ではほぼ全ての小学生がこのランドセルを使用(転入生にも希望があれば贈呈している)しており、2019年は約1300個を配布したそうです。なお、カラーは黒と赤の2種類ですが、男女を問わず好きな色を選ぶことができます。
6年間の使用を前提とするランドセルですが、日立市のランドセルの保証期間は6年間(部品交換、故意による破損、事故又は火災等の原因による破損は実費負担)。親御さんからの反応も「子どもたちに仲間意識が芽生えてよい」「経済的にも助かる」と好評を集めており、重量はおよそ550グラムと軽量のため子どもの負担軽減にも役立っているんだとか。
ランドセルは、孫のために祖父母がプレゼントする……という家庭も多いですが、日立市の制度は経済的な面でも実用性の面でも合理的であり、先進的な例といえそうです。
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