アレ? SUVなのに「ステーションワゴン」!? 車検証に書かれている「車体の形状」の謎
「は!? うちのクルマ、そんな形してたっけ?」なんてことがあります。
公道を走るクルマには必ずある「自動車検査証(車検証)」。所有者、使用者情報と正しく検査を受けていることを証明する書類であると同時に、クルマの仕様、例えば大きさや重さ、乗車定員などの情報が書かれています。
「グローブボックスに入れっぱなし」「あまりじっくり見たことはない」という人も多いかもしれませんね。この車検証には大まかなクルマの形を表す「車体の形状」という項目があるのをご存じでしょうか?
「は!? 私のクルマはSUVなのに、“ステーションワゴン”って書かれているよ」──。車検証の右上に「車体の形状」という項目があります。ここに「うちのクルマ、そんな形してたっけ?」と首を傾げるようなことが記載されていることがあります。
実は乗用車の場合、書類上の車体の形状は「箱型」「幌型」「ステーションワゴン」の3種類しかないのです。セダンやクーペならば「箱型」、オープンカーは「幌型」となります。
クルマのジャンルが増え、デザインも多様化した昨今は、この3つの形状のどれにも当てはまらないクルマも多そうなものですが、ひとまず必ずどれかに割り振られています。例えばSUV(スポーツタイプ多目的車)やミニバンは「ステーションワゴン」扱いの車種が多いようです。
「グローブボックスは車内収納の一等地。それなのにあまり使わない車検証でかなりスペースを取ってしまうのはもったいないなと思いまして、収納スペースを別に設けちゃいました」(日産)とのこと。へぇぇ、ナルホド。さらにもう1つ、グローブボックスとは別に「箱ティッシュがそのまますっぽり入るサイズ&使わないときは隠しておける」引き出し収納もある。最近の軽ってSUGEEE
どの車種がどの分類になるかはメーカーの申告に委ねられていて、明確な規定があるわけではありません。このため、似た形のクルマでもメーカーや車種によって車体の形状の項目が違うこともあります。特に、ハッチバックスタイルが多いコンパクトカーは箱型とステーションワゴンに二分されているようです。
ただ、最初の記載がどの形状に分類されていたとしても、一般ユーザーに関わる検査の項目や維持費などに差はなく、何か損をしたり得をしたりすることはないのでご安心を。
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