レビュー

今夜最終回「きのう何食べた?」 内野聖陽ケンジのマジ泣きに視聴者も泣いた11話 すでに「何食べ」ロスがつらい(2/2 ページ)

「正月は、ケンジ連れて、俺の実家に帰ろうと思っているんで」。

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 「正月は、ケンジ連れて、俺の実家に帰ろうと思っているんで」

 それを聞いて「現実」を語るジルベールだが、シロさんの目線は違うところを見据えていた。30歳過ぎのジルベールと40代のシロさんの年齢の違いが表れているのかもしれない。

 「ゲイのなんたるかを知ってほしいってことじゃなくて、少なくとも今、俺が、両親が思っているよりも不幸じゃないんだってことをわかってほしくて……ケンジを家に連れて帰ろうと思ったんだ」

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 親にとって一番の望みは、子どもの結婚でも孫を見ることでもなく、子どもが毎日を幸せに過ごしていること。そりゃ、親にもいろいろいるだろうけど、少なくともシロさんは自分の「幸せ」を親に見せることで、年老いた親に安心してもらおうと思っている。これまで、親を避けていたシロさんにとって、とても大きな変化だ。

 「俺、行くから。絶対行く」

 内野聖陽のマジ泣きがまたすごかった。鼻水まで見えていた。テーブルの下で、手をつなぎ、手をつなぎ返す2人。ここまで2人のボディタッチを極力見せてこなかった「きのう何食べた?」だが、最終回直前でこういう形で見せてくれた。

 シロさんとケンジがシロさんの両親と顔を合わせる最終回。あの感動的なシーンで締めくくられるんだろうなぁ、と思うと胸がいっぱいになる。今夜0時12分から。

シロさんは自分の「幸せ」を見せて年老いた親に安心してもらおうと思いはじめた。大きな変化だ イラスト/たけだあや

これまでの「きのう何食べた?」


イラストで振り返る1話:漫画に忠実な「べそべそ」

大山くまお

ライター。「文春野球ペナントレース2019」中日ドラゴンズ監督。企画・執筆した『ドアラドリル』シリーズ発売中。

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たけだあや

イラスト、粘土。京都府出身。

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