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TOEICが大学入試共通テストから撤退 2020年度開始予定の新試験に影響
理由は、当初想定より仕組みが複雑だったため。
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TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は7月2日、2020年度から「大学入試センター試験」に替わり実施される「大学入学共通テスト」への参加申し込みを取り下げると発表しました。2020年4月の運用開始までおよそ9カ月と差し迫った時期での撤退に、受験生への影響が懸念されます。
文部科学省は2017年7月13日に「大学入学共通テスト実施方針」を公表。英語試験は「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を適切に評価するため民間試験を活用することを決定。大学入試センターに「大学入試英語成績提供システム」を設け、民間試験の成績を一元的に集約することで、要請のあった大学に提供する仕組みが作られることになっています。
大学入試センターは、2017年11月~12月に「大学入試英語成績提供システム」の参加申し込みを受け付け、2018年3月に、7団体・22資格が参加要件を満たしていると発表していました。「TOEIC L&RおよびTOEIC S&W」もその中に含まれていました。
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参加要件を満たしていることが確認された資格・検定試験
- ケンブリッジ英語検定/ケンブリッジ大学英語検定機構
- TOEFL iBTテスト/Educational Testing Service
- TOEIC Listening & Reading TestおよびTOEIC Speaking & Writing Tests/国際ビジネスコミュニケーション協会
- GTEC/ベネッセコーポレーション
- Test of English for Academic Purposes(TEAP)・Test of English for Academic Purposes Computer Based Test(TEAPCBT)・実用英語技能検定(英検)/日本英語検定協会
- International English Language Testing System(IELTS)/ブリティッシュ・カウンシル
<条件付き>
- International English Language Testing System(IELTS)(IDP:IELTS Australia)
(大学入試センターサイトより)
IIBCは撤退の理由について、7月2日時点で大学入試センターと協定書締結に向けた協議が完了しておらず、2020年4月の運用開始において責任をもって対応することが困難なためと説明。
背景として、「本システムへの社会的な要請が明らかになるにつれ、それらに対応するためには、受験申込から、実施運営、結果提供に至る処理が当初想定していたものよりかなり複雑なものになることが判明」したことを挙げています。
(高橋ホイコ)
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