刀剣の美しさを高精細VRで鑑賞できる「VR刀剣」登場 「三日月宗近」「岡田切」の魅力を堪能
刀剣鑑賞の新しいかたち。
東京国立博物館と文化財活用センターと凸版印刷株式会社は、東京国立博物館が所蔵する国宝「太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)」と「太刀 銘 吉房(号 岡田切)」の二口を紹介するVR作品「VR刀剣」を製作しました。7月3日から10月6日まで、東京国立博物館東洋館内「TNM&TOPPANミュージアムシアター」で公開です。
「VR刀剣」は、際立った特徴を持つ刀剣2口を4K品質で高精細VR化したものです。展示ケースに入っている刀剣を肉眼や単眼鏡で鑑賞するのと違い、VR上で自由に動かしたり画面いっぱいに拡大して鑑賞することで、通常では見るのが難しいディテールまで鑑賞できます。
「VR刀剣」で鑑賞できる刀剣は、いずれも国宝の「三日月宗近」と「岡田切」の2口。三日月宗近は平安時代に京都の三条で活躍していた刀剣の名工、三条宗近の作刀で、天下五剣のうちの一口です。刃文に三日月が見えるので「三日月宗近」と呼ばれるようになりました。かつては豊臣秀吉の正室、高台院が所持し、後に徳川将軍家に伝来した刀剣です。
「岡田切」は現在の岡山県東南部にあたる備前国で、鎌倉時代中期に活躍した福岡一文字派の刀工、吉房が作刀した太刀です。吉房作の中でも特に刃文が美しく、最も華やかな作風の代表作です。織田信長から次男の信雄に渡り、家臣の岡田助三郎重孝をこの太刀で斬ったという逸話が残されています。
会期中、つなげると刀身全体になる「VR刀剣」のチラシ3種類を数量限定で配布します。実物大ではないものの、カラーでクローズアップされた刀身を眺めることができるデザインです。
また「VR刀剣プレミアムポストカードセット 三日月宗近」の販売、鑑賞後のSNSハッシュタグ投稿でステッカーがもらえるキャンペーンも行われます。
7月23日から9月29日までは「三日月宗近」と「岡田切」の実物が、東京国立博物館本館13室で展示されることになっています。展示ケース内の実物とVRと両方鑑賞できるので、見比べてみるのも良いかもしれません。
「VR刀剣」
場所:東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間:7月3日~10月6日
上演時間:水・木・金(12時、13時、14時、15時、16時)、土・日・祝・休日(11時、12時、13時、14時、15時、16時)※所要時間約35分、各回定員90名
鑑賞料金:高校生以上:500円 中学生・小学生:300円(未就学児、障がい者とその介護者各1名無料) ※総合文化展当日券(一般620円/大学生410円)とセット購入で一般1000円/大学生800円
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