決め手となったのは「急ブレーキ」 あおり運転「暴行罪」有罪が確定したと被害者がTwitterで報告、一連の状況を聞いた(2/2 ページ)
「あおり運転」の実例として貴重な事件となりそうです。
約1年を経て結果はきっちり有罪に。決め手は「急ブレーキ」
煽り運転の被害を受けた直後、豚さんは管轄する警察署に通報。バイクの前後に装着していたドライブレコーダーの映像を提出して、警察による捜査が行われました。
ドライブレコーダーには犯人がアクセルをふかすなど、あおり行為を繰り返す様子や、バイクの前にクルマを停めて進路を塞ぎ、クルマから降りて豚さんを恫喝する様子などが捉えられていました。
警察が双方へ聞き取りを進めていく中で、加害者の主張は二転三転して、最終的に「バイクが追い越したときに睨まれた」という主張をしたそうです。これについて豚さんは「後方確認などの何気ない動きを睨んだと誤解したのではないか」と答えています。
また、この事件では加害者のクルマにもドライブレコーダーが取り付けられていたそうで、警察が双方の映像を確認した上で捜査が進められ、約1年越しとなる2019年6月28日になって、煽り運転を行った加害者に対して裁判所は「暴行罪」の適用を認める有罪判決を出したそうです。暴行罪は2年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金、または拘留もしくは科料という刑罰です。
判決の決め手となったのは、バイクを運転していた豚さんの前に出て進路を塞ぐようにクルマを停めた際の急ブレーキ。これが暴行罪を適用する要因となったそうです。
暴行罪は「暴行」という言葉から「殴る」「蹴る」などの直接的な被害全般をイメージしがちですが、刑法208条で「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったとき」に科せられる刑罰。ケガを追わせるなどの「傷害」に至らなかった行為を罰するものです。
この事件で豚さんは「肉体的な被害があったわけでも、モノが壊されたわけでもない煽り運転で暴行罪による有罪が確定したことは、かなり画期的なことだと思います」と、判決に満足している様子で、犯人から謝罪があったこともあり、今後は民事での提訴はしないそうです。
豚さんは最後に「煽り運転などというバカな行いの代償は高くつきます。逃げることもできません。なぜなら、いまはドライブレコーダーやインターネットがあるからです。その認識を持つべきです」と語っています。
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えぇ……(困惑)。
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