ニュース
YouTube、手動での著作権侵害の申し立てに変更 タイムスタンプ必須に
申し立てを受けた場合に動画を編集するツールも改良。
advertisement
YouTubeが、動画に対する著作権侵害の申し立てについて変更を加えたと発表しました。手動での申し立ては、侵害箇所のタイムスタンプを提出することが必要となります。
この変更により、手動で著作権侵害を申し立てる際は、具体的に動画のどの部分が侵害に当たるのかをタイムスタンプで示す必要があります。タイムスタンプは動画の投稿者にも伝えられるため、投稿者はどの部分を編集すればいいのか分かりやすくなるとしています。またYouTubeはタイムスタンプの正確さをチェックし、申立人が正確なデータの提出に何度も失敗した場合は申し立てが取り消されます。
同社はこの変更について、クリエイターから、手動での著作権侵害の申し立てが増加しており、タイムスタンプなどの重要な情報がなく混乱することがあるとの不満があったためと説明しています。
advertisement
また同社は、申し立てを受けた場合に動画を編集するツールを改良。タイムスタンプで指定された部分を消音したり、フリーの楽曲に入れ替えたりできます。今後はYouTube Studioの著作権情報ページに動画のトリミングオプションを組み込むなどの機能を予定しています。
この変更は第一歩であり、クリエイターの利便性を改善しつつ著作権保有者の権利とのバランスを取る新たな方法に取り組み続けていると同社は述べています。
関連記事
YouTube、セキュリティ教育動画を「ハッキング方法の紹介」と誤認し削除 動画は後に復活
YouTubeはハッキング方法の紹介は違反だが「教育が主目的の場合は例外」とし、削除した動画を再公開としました。YouTubeの差別に関するポリシー更新、歴史教育コンテンツなどが巻き込みで誤BANされる事態に
システムの完成には数カ月かかる様子。YouTubeが著作者をあべこべに判断 音源を無断使用された音楽家の動画が再生できなくなるトラブルが発生
MVの制作会社は、著作権侵害を見つけ対処するシステム「Content ID」で、自動的に申し立てしていたと見られています。YouTube、おすすめ動画を改善してガイドライン違反に近い動画のレコメンドを減らすと発表 陰謀論・地球平面説の主張動画など
当初は試験的に米国内から適用されます。YouTube、危険な「チャレンジ」動画への規制強化 「BirdBoxChallenge」などの流行を受けて
近年、「身体に火を点ける」「ジェルボール洗剤を食べる」など、無謀なチャレンジ動画が問題視されていました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.