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子犬が「捨てヤンキー」を拾って育てる漫画 「ヤンキーと犬」にTwitter民困惑

泣けるかもしれないし、そうでもないかもしれない不思議な漫画。

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 漫画家の藤井おでこ(@fuxxxxxroxxka)さんが公開した漫画、「ヤンキーと犬」がTwitterで異彩を放っています。タイトルから連想されるような定番のシチュエーションに反して、雨の日に子犬が「捨てヤンキー」を拾って育てる、不思議な世界に困惑させられること必至。

全12ページ
定番のパターンだと、ヤンキーが子犬を助けて友情を育んだり、それを目にしたヒロインが彼の優しい一面にときめいたりするわけですが……

 物語の舞台は、犬や猫が二足歩行して人間のように暮らす世界。主人公の子犬は、捨てられていた小さなヤンキーを家に連れ帰り、身体を拭いてリンゴを与えてと、優しく世話します。

 ところが、ヤンキーはなかなか子犬になつかず、「あ゛あ゛んッ」「シャオラッ!」と鳴いて拒否するばかりです。そこで「ヤンキーの飼い方」読本を確認すると、「ヤンキーはビタミンを好まない」とあり、どうやらやり方が間違っていた様子。書いてある通りホットスナックなどを与えると、ヤンキーは元気になりました。

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 母親に内緒で飼いながらヤンキーと信頼関係を築いていった主人公は、やがて外で一緒に遊ぶように。ドッグランならぬ「ヤンキーラン」を楽しんでいると、大きな猫の女の子が彼らに目を付けてきました。

 彼女はヤンキーをいたく気に入り、子犬から強奪。返してとすがりついた彼を殴り飛ばし、家へ連れ帰ってしまいます。「シャオラーッ」と、悲痛なヤンキーの鳴き声がこだまする……。

 それでも子犬は、勇気を出して女の子の家へ。すると彼女は、まるでヤンキーが自分の人形であるかのように、ワンピースを着せて連れてきました。立派な前髪がバッサリ切られて、ヤンキーはとても悲しそう。あの特徴的な髪型にはセンサーの役割があって、オシャレのためにむやみに切ってはいけないのに……(出典:前述のヤンキー飼い方読本)。

 あまりの仕打ちを見て、子犬はヤンキーと過ごした日々を思い出して泣きながら大激怒。猫の子に殴りかかり、大げんかしてしまいます。

 結果的に、子犬は母親と一緒に猫の家族に謝ることになりました。帰り道、「女の子に手を上げるなんて」と叱られて、ぽろぽろと涙を流します。

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 そんなとき、母親から「ホットスナックだけじゃ健康によくないから、ちゃんとゴハンも食べさせること!」と、飼育を許す言葉が。無事子犬のもとに帰ったヤンキーは、また「シャオラッ」と元気良く鳴くのでした。

「ヤンキーは漢気(おとこぎ)を持って大切に育てましょう」

 「感動」と「違和感」が混在するこの漫画。リプライには「頭で情報を処理できないから考えることを止めた」「面白いんだけどなんだこのモヤモヤとするようなよく分からない感情……」と、反応に困る人が多数みられます。その一方で、11ページ目にヤンキーを探す貼り紙があることに気付く人も。もしかしたら、ヤンキーは訳あって捨てられていて、いつか元の飼い主のところへ帰っていく可能性も――そう想像するとやはり悲しい。

11ページ目の中央あたりをよく見ると……

 「ヤンキーと犬」は、短編シリーズ『藤井おでこげきじょー』の1編。今のところ未定ではありますが、2巻の出版が実現した場合はそちらに入ることになるそうです。

作品提供:藤井おでこ(@fuxxxxxroxxka)さん

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