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2018年の電子書籍市場、前年比126.1%の大幅増に 海賊版サイト閉鎖が売上に寄与
7月31日発売の「電子書籍ビジネス調査報告書2019」より。
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インプレス総合研究所は7月31日、電子書籍市場に関する調査結果をまとめた「電子書籍ビジネス調査報告書2019」を発売します。先行公開された内容によれば、2018年度の電子書籍市場規模は前年比126.1%の大幅増。海賊版サイトの閉鎖が売上に寄与したとのこと。
2018年度の電子書籍市場規模は2826億円と推計され、2017年度の2241億円から585億円増加。社会問題化していた海賊版サイトが2018年4月に閉鎖されて以降、多くの電子書籍ストアが多額のマーケティング予算を前倒しで投入したこと、結果的には海賊版サイトが電子書籍の認知度向上につながったことも遠因となり、新規ユーザーの増加や平均利用金額の増加につながったと推察されています。
電子書籍市場のうち、特に海賊版サイトと関連のある「電子コミック市場」については、542億円増加の2387億円を記録。多くの業界関係者が発言していた「海賊版サイト閉鎖で売上が増加した」という内容を裏付けるデータとなりました。
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「電子書籍ビジネス調査報告書2019」は7月31日発売。価格はPDF版が6万8000円(税別)、PDF+冊子版が7万8000円(税別)です。公式サイトから予約を受け付けています。
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