深田恭子「ルパンの娘」の魅力的な3要素を考察「ミュージカル」と「手刀」と「白目」(1/2 ページ)
気が早いけど、シリーズ化してほしい。
7月18日に第2話が放送された「ルパンの娘」(フジテレビ系)に、早くも安心感を抱いている。もはや、安定の面白さ! あと、このドラマにはルーティンがいくつかあることも気付いた。ミュージカルと手刀、そして白目だ。
窃盗しながら刑事の彼氏に花を持たせる華
泥棒一家の娘である三雲華(深田恭子)の家に、警察一家の桜庭和馬(瀬戸康史)が家族を連れてあいさつに来た。すると、意外なことに三雲尊(渡部篤郎)と桜庭典和(信太昌之)が意気投合。しかし、桜庭美佐子(マルシア)は違った。後日、華は美佐子から「和馬とは別れて欲しい」と言われてしまうのだ。やはり和馬と別れた方が良いのか、華は悩む。
その頃、和馬はアポ電強盗事件を担当することに。一方、三雲家は介護関連会社社長・猪熊良治(西沢仁太)が所有する“秀吉の茶釜”を盗む計画をしていた。実は、猪熊はアポ電強盗の元締めである。和馬に手柄を取らせたい華は尊たちに同行し、窃盗を協力することに。猪熊のPCからアポ電強盗に使われた老人宅の個人情報ファイルを盗み、さらに猪熊を撃退した華。マツ(どんぐり)に手刀で気絶させられた和馬が目を覚ますと、彼の隣には手錠をかけられた犯人の仲間が眠っていた。華は「和君がつかまえたんだよ」と伝え、警察は猪熊逮捕に至った。
後日、和馬に会った華は別れを告げるつもりだった。そこに、家に落ちていたと和馬の警察バッジを返しにマツが現れる。別れを告げようとした矢先、和馬の素性は華の家族にバレてしまった。マツは尊たちにこの事実を話してしまうのだろうか?
和馬が実績をあげるたび、華へのマークがきつくなる
「ルパンの娘」は勧善懲悪ものだ。三雲家は泥棒だけれど、ターゲットはいつも悪事を働いている者。“Lの一族”は正義である。主役は深田恭子で、「かわいいは正義」だし。
正義なだけにジレンマだ。実績を残し、捜査一課の刑事になれば華との結婚が認められる和馬。そのためにはLの一族の逮捕が急務。それを知らない華は和馬を手助けするためにLの一族として窃盗を繰り返し、事件を解決するのだ。皮肉である。
やはり、今回も和馬は白目をむいた。昼に気を失い、その間に華はアポ電強盗グループを撃退。何もしていない和馬が目を覚ましたのは翌朝だった。「名探偵コナン」の“眠りの小五郎”ばりに白目をむいているだけの和馬。労せず、華のおかげで手柄をあげ続ける。一課への道は近づいているけど、Lの一族へのマークはきつくなる一方。このドラマはそんな構造になっている。まさに、出会わなければ良かった2人! ロミオとジュリエット的だ。
和馬が白目になるのはいつも手刀がきっかけだ。マツの手刀も強い。三雲家から和馬への手刀は毎週恒例になっていくのだろうか? あと、マツは和馬が刑事だと気付いた模様。呆けたフリしてやり手である。
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